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高岸直樹 最後の由良之助(東京バレエ団「ザ・カブキ」'11 12/17) [バレエ]

上野の東京文化会館へ。
そろそろ上野公園の銀杏の葉っぱも散ってきていますね。
・・・というか、今年は遅いですよね。

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赤穂浪士討ち入りの日(12月14日)から3日後の今日、高岸直樹さんの良之助が最後というので東京バレエ団の「ザ・カブキ」を観に行きました。

この作品は、実際の赤穂浪士討ち入り事件ではなく、それをもとに作られた歌舞伎(人形浄瑠璃)「仮名手本忠臣蔵」をベースにモーリス・ベジャールが振り付けたものですね。しかも、あの長い歌舞伎を休憩1回をはさむ2時間半程度にまとめていて、ベジャール風味がふんだんに盛り込まれたバレエ作品になっています。
これも、後世に伝え行くべきベジャール作品の1つだと思います。

◆主な配役◆

大星由良之助:高岸直樹
直義:柄本弾
塩冶判官:長瀬直義
顔世御前:上野水香
力弥:井上良太
高師直:木村和夫
判内:高橋竜太
勘平:宮本祐宜
おかる:小出領子
現代の勘平:梅澤紘貴
現代のおかる:高村順子
石堂:谷口真幸
薬師寺:安田峻介
定九郎:松下裕次
遊女:吉川留衣
与市兵衛:永田雄大
おかや:田中結子
お才:西村真由美
ヴァリエーション1:松下裕次
ヴァリエーション2:宮本祐宜


見所である1幕最後の良之助のソロ、この日の高岸直樹さんはちょっと固さが感じられました。いつものいい感じに力が抜けた柔らかい踊りという感じではなく、ちょっとガチガチな。
「最後」と力んじゃったのでしょうか。
それでも、やはり他の人とは違う動きだし“さすが”ではありましたが。

上野水香さんの顔世御前はねぇ・・・。
予想通りとはいえ、およそ“たおやかさ”とはほど遠い動きでした。
もっと年を重ねたら良くなるのでしょうか。
役柄によって出来が大きく違いますよね。
もう少し役柄、演技の幅が大きくなれば素晴らしいダンサーになれると思うのに。

判内の高橋竜太さんは、いつ見ても身体能力の高さが際立ちます。
彼も良くなってきましたね。

最後の討ち入りの場面では、勢揃いするとちゃんと47人いるんですよね。
男性ダンサーは総動員という感じ。
あれ?死んだはずの定九郎や勘平もいるじゃん…というツッコミはなしですね。
舞台は1人2役とか普通ですもんね。

いろいろ書いてしまいましたが、観終わったときはちゃんと感動しました。
高岸由良之助はもう見られないのですね・・・。

「ザ・カブキ」は初演を観ているのです。
メインキャストはほぼ総入れ替えという状況ですね。
若手が育ってきていて、この先も楽しみです。

カーテンコールも最後まで盛り上がったことと思います。
でも、私は余韻にひたる暇もなく、カーテンコールの途中で会場をあとにして有楽町へ向かいます。今日は久しぶりに2本立てです。

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