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ウィーン国立バレエ団 <ウィンナー・ガラ> '12 4/25 [バレエ]

会社を早めに出て、東京文化会館に18:30までに到着。
2010年からマニュエル・ルグリが芸術監督をつとめるウィーン国立バレエ団の公演が昨日からスタート。
最初はウィンナー・ガラです。
バナが2つにノイマイヤー、フォーサイス、ロビンス、その他にも・・・バラエティに富んでいます。
でも、とにかく長い! 休憩2回で3時間コースです。

「バッハ組曲第3番」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
マリア・ヤコヴレワ ‐ ロマン・ラツィク
橋本清香 ‐ ミハイル・ソスノフスキー
マルタ・ドラスティコワ ‐ アレクサンドル・トカチェンコ
アリーチェ・フィレンツェ ‐ ドゥミトル・タラン
澤井怜奈 ‐ ダヴィデ・ダト

赤の衣装が印象的。
バッハの管弦楽組曲第3番をまるまるなので、それなりに長い演目です。
ノイマイヤーの流れるような動き。でも、全部流れていってしまうような。
ダンサーの紹介のような感じでした。

「アンナ・カレーニナ」より パ・ド・ドゥ
振付:ボリス・エイフマン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アンナ:イリーナ・ツィンバル  カレーニン:エノ・ペシ

一転して短い演目。もっと見せて〜という気分に。
ツィンバルも良いけど、エノ・ペシも良いですね。名前からどこの国の人なんだろうと思ってパンフを見てみたら、アルバニアだそうです。
「アンナ・カレーニナ」の全幕はどんな感じなんだろう。興味あります。

「マリー・アントワネット」より
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:ジャン=フィリップ・ラモー、ルイ・ミゲル・コボ、アントニオ・ヴィヴァルディ
マリー・アントワネット:オルガ・エシナ
ルイ16世:ロマン・ラツィク
運命:キリル・クルラーエフ

動きがバナっぽいと思ったら、やっぱり。
全幕ものの一部なわけですが、全部観たら飽きるかも・・・という感じもありました。
エシナ、ラツィク、クルラーエフの3人のダンサーはそれぞれ良かったですけど。
エシナのアントワネットは輝くように美しいし。
運命もカッコよかったですね。ポイントはマントだな。

「スキュー ‐ ウィフ」
振付・衣裳:ポール・ライトフット、ソル・レオン 音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
イオアナ・アヴラム、ミハイル・ソスノフスキー、デニス・チェリェヴィチコ、マーチン・デンプス

これはなかなか楽しかったです。
落ち着きのない音楽に落ち着きのない動き。原始人のような猿人のような動物のような。
男性3人の中に女性が入ってきたときには、ゴリラの求愛のようでした(笑)
実際のゴリラの求愛は違うと思いますが。でも全員フラれて終わり?
4人のダンサーの身体能力の高さに驚嘆。男性陣はもちろん、アヴラムも。

ここで最初の休憩、20分です。

「グロウ ‐ ストップ」
振付:ヨルマ・エロ 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、フィリップ・グラス
オルガ・エシナ、イリーナ・ツィンバル、リュドミラ・コノヴァロワ、アリーチェ・フィレンツェ、仙頭由貴、アンドレア・ネメトワ、
キリル・クルラーエフ、リヒャルト・ザボ、ウラジーミル・シショフ、アッティラ・バコ、エノ・ペシ、イゴール・ミロシュ

モーツァルトですね・・・と思っていたら、お経系(?)の音楽に。
フィリップ・グラスって、いわゆるミニマル・ミュージックの作曲家でした。
前半がグロウで後半がストップ?
これも流れていっちゃう系のバレエでしたねぇ。
出演は大人数で、なんだか印象に残らないというか。
ミニマル・ミュージックだから余計にかな。

「イン・ザ・ナイト」
振付:ジェローム・ロビンズ 音楽:フレデリック・ショパン
ナタリー・クッシュ ‐ 木本全優
アレーナ・クロシュコワ ‐ ロマン・ラツィク
ニーナ・ポラコワ ‐ マニュエル・ルグリ
イーゴリ・ザプラヴディン(ピアノ)

ピアノの生演奏に乗って踊られるロビンスのバレエ。
3組のカップルによるダンス。それぞれの衣装の色もいいですね。
ここで木本くんとルグリが見られます。
楽しみにしていたのですよね、木本全優。でも、もっと見たい。
ルグリはドラマチックショパンという感じでしたよ。
ただ、ノクターンの演奏はあまりいただけない感じ。踊りやすいようになのかな。

2回目の休憩は15分。

「精密の不安定なスリル」
振付・衣裳・照明:ウィリアム・フォーサイス 音楽:フランツ・シューベルト
リュドミラ・コノヴァロワ、玉井るい、橋本清香、木本全優、デニス・チェリェヴィチコ

衣装がフォーサイスらしい感じ。
日本人ダンサーが3人も出演していますよ。
フォーサイスの張りつめた緊張感を隠して(隠しているだけで存在しているのです)楽しく行こうとしているように感じられるのは、シューベルトの音楽によるものでしょうかね。
やっぱり木本全優、いいですね〜。「イン・ザ・ナイト」ではイマイチ目立たなかったけど、ここでは生き生き踊っていました。

「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」 〈世界初演〉
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:リヒャルト・ワーグナー
ルートヴィヒ2世:マニュエル・ルグリ
エリザベート皇后:マリア・ヤコヴレワ
湖の貴婦人:ニーナ・ポラコワ

またまたバナの歴史モノですね。
部屋着のルートヴィヒ2世にドレスのエリザベート。
湖の貴婦人は白の総タイツにスパンコール。
バナの世界が出来上がっていると思うけど、ちょっと単調に感じてしまうのですよね。
ルグリが観られるのはうれしいけど。ダンサーもみんな良いし。
ルグリのルートヴィヒ2世は理性的で“狂王”とは言えない雰囲気です。
エリザベートといえば、ベジャール(ギエム)の「シシィ」だな。

「ライモンダ」よりグラン・パ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパに基づく) 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ライモンダ:オルガ・エシナ
ジャン・ド・ブリエン:ウラジーミル・シショフ
アンリエッテ:アレーナ・クロシュコワ
パ・ド・カトル:アッティラ・バコ、グレイグ・マチューズ、ドゥミトル・タラン、アレクサンドル・トカチェンコ
クレメンスとふたりの女性:マルタ・ドラスティコワ、マリア・アラーティ‐澤井怜奈    

最後の最後にクラシックを持ってきましたね。やっとクラシック。
3度目の登場。オルガ・エシナはきれいなダンサーですね。
美人だし身体のラインも美しい〜。流し目も自信満々な感じもいい。
衣装もきれいでよかったです。

昨年の<マニュエル・ルグリの新しき世界II>の出演者中、初めて見た人の中で印象に残ったのが木本全優とデニス・チェリェヴィチコでした。
今回も確認。他のダンサーも

「スキュー ‐ ウィフ」に使われているロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲。
これはバレエ音楽に使われていて、何度も聴いているはずだけど何だろう・・・。と考えていたけど、思い出しましたよ。『ザ・グラン・パ・ド・ドゥ』でした。
黒ぶち眼鏡にハンドバッグを持ったバレエダンサーのアレね。

カーテンコールが終わると、22時をまわっています。
平日の真ん中の水曜日に、しかも仕事帰りにこれはきついプログラムでした。
長いし、ちょっと詰め込み過ぎな感じ。
公演が終わる前に席を立つ人のちらほら。カーテンコールにいたっては、見ないで帰る人が多数。全て終了したあとは、早く家に帰りたい気分。
でも、ルグリの「あれもこれも見せたい、ダンサーもみんな紹介したい」という気持ちはありがたいです。

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