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ウィーン国立バレエ団「こうもり」 '12 4/28 [バレエ]

晴れて暖かい日。またまた上野の東京文化会館に行きます。
ウィーン国立バレエ団の2演目目は「こうもり」。
ヨハン・シュトラウス2世の有名なオペレッタですが、観たことはありません。
でも、このバレエは全然違うストーリーのようです。

ウィーン国立バレエ団 2012年日本公演

今日はルグリが出演しない日なので、上の方の階には空席もちらほら。
私は日曜〜月曜は福島に行くことが決まっていたので、この日しか選べなかったのですよね。友達はルグリの日なので、別々です。

コミカルな演出と振り付け。
そして、洗練されているところがプティならではですね。
おとぎ話のようなストーリー。
倦怠期の夫婦が愛情を取り戻すまでのお話と言えるのでしょうか。
子供が5人いて一見し合わせそうなベラとヨハンの夫婦。
ヨハンには羽が生えてコウモリのように飛んで行ってしまうのです(!)

ヨハンは、クラブで見かけた美しい女性を自分の妻だとは気づかずに魅かれていくのですが、その場面は「白鳥の湖」の黒鳥を思い出しちゃいました。ヨナンがジークフリート、ベラがオディール、ウルリックはロットバルトです。

2幕では、不思議の国のアリスのような背景。
トランプの兵隊が出てきてもおかしくない感じ。

いやー、ベラ役のオルガ・エシナが美しい。
ウィンナー・ガラのときも思ったけど。ホントに。
コチラでプロモーションムービーが見られます)
ベラはロングドレスあり、脚線美を強調したものもあり、総タイツもあり、衣装も楽しめるのですよね。

主役はベラとヨハンなんだろうけど、美味しいところはウルリックです。
エノ・ペシが良い! 彼は口の位置が鼻に近い上の方で、あごが強調されたような顔なのですが、口ひげや付けっ鼻が妙に似合う。動きも軽やか。
正統派のクルラーエフより目が行ってしまいますね。
ウルリックは明日のマチネと明後日はルグリが演じるのですよね〜。
ちなみに、料金は2,000円違います。

ギャルソンの軽快なダンスあり、フレンチカンカン風もあり。
最後は舞踏会で終わります。
ルグリが“ウィーンらしい演目”ということで来日公演に用意してくれました。
上演時間も手頃だしダンス華やかで雰囲気を味わえます。



「こうもり」
振付・演出:ローラン・プティ
音楽:ヨハン・シュトラウスⅡ世(ダグラス・ギャムリー編曲)
舞台美術:ジャン=ミッシェル・ウィルモット
衣裳:ルイザ・スピナテッリ
装置制作・照明:ジャン=ミッシェル・デジレ
振付指導:ルイジ・ボニーノ、ジャン・フィリップ・アルノー

◆キャスト◆

ベラ:オルガ・エシナ
ヨハン:キリル・クルラーエフ
ウルリック:エノ・ペシ
メイド:マルタ・ドラスティコワ
グランカフェのギャルソン:マーチン・デンプス、リヒャルト・ザボ、ドゥミトル・タラン
チャルダッシュ:アレクサンドル・トカチェンコ
看守:ガーボア・オーベルエッガー

他、ウィーン国立バレエ団

指揮:ペーター・エルンスト・ラッセン
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

協力: 東京バレエ学校

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ウィーン国立バレエ団 <ウィンナー・ガラ> '12 4/25 [バレエ]

会社を早めに出て、東京文化会館に18:30までに到着。
2010年からマニュエル・ルグリが芸術監督をつとめるウィーン国立バレエ団の公演が昨日からスタート。
最初はウィンナー・ガラです。
バナが2つにノイマイヤー、フォーサイス、ロビンス、その他にも・・・バラエティに富んでいます。
でも、とにかく長い! 休憩2回で3時間コースです。

「バッハ組曲第3番」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
マリア・ヤコヴレワ ‐ ロマン・ラツィク
橋本清香 ‐ ミハイル・ソスノフスキー
マルタ・ドラスティコワ ‐ アレクサンドル・トカチェンコ
アリーチェ・フィレンツェ ‐ ドゥミトル・タラン
澤井怜奈 ‐ ダヴィデ・ダト

赤の衣装が印象的。
バッハの管弦楽組曲第3番をまるまるなので、それなりに長い演目です。
ノイマイヤーの流れるような動き。でも、全部流れていってしまうような。
ダンサーの紹介のような感じでした。

「アンナ・カレーニナ」より パ・ド・ドゥ
振付:ボリス・エイフマン 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アンナ:イリーナ・ツィンバル  カレーニン:エノ・ペシ

一転して短い演目。もっと見せて〜という気分に。
ツィンバルも良いけど、エノ・ペシも良いですね。名前からどこの国の人なんだろうと思ってパンフを見てみたら、アルバニアだそうです。
「アンナ・カレーニナ」の全幕はどんな感じなんだろう。興味あります。

「マリー・アントワネット」より
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:ジャン=フィリップ・ラモー、ルイ・ミゲル・コボ、アントニオ・ヴィヴァルディ
マリー・アントワネット:オルガ・エシナ
ルイ16世:ロマン・ラツィク
運命:キリル・クルラーエフ

動きがバナっぽいと思ったら、やっぱり。
全幕ものの一部なわけですが、全部観たら飽きるかも・・・という感じもありました。
エシナ、ラツィク、クルラーエフの3人のダンサーはそれぞれ良かったですけど。
エシナのアントワネットは輝くように美しいし。
運命もカッコよかったですね。ポイントはマントだな。

「スキュー ‐ ウィフ」
振付・衣裳:ポール・ライトフット、ソル・レオン 音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
イオアナ・アヴラム、ミハイル・ソスノフスキー、デニス・チェリェヴィチコ、マーチン・デンプス

これはなかなか楽しかったです。
落ち着きのない音楽に落ち着きのない動き。原始人のような猿人のような動物のような。
男性3人の中に女性が入ってきたときには、ゴリラの求愛のようでした(笑)
実際のゴリラの求愛は違うと思いますが。でも全員フラれて終わり?
4人のダンサーの身体能力の高さに驚嘆。男性陣はもちろん、アヴラムも。

ここで最初の休憩、20分です。

「グロウ ‐ ストップ」
振付:ヨルマ・エロ 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、フィリップ・グラス
オルガ・エシナ、イリーナ・ツィンバル、リュドミラ・コノヴァロワ、アリーチェ・フィレンツェ、仙頭由貴、アンドレア・ネメトワ、
キリル・クルラーエフ、リヒャルト・ザボ、ウラジーミル・シショフ、アッティラ・バコ、エノ・ペシ、イゴール・ミロシュ

モーツァルトですね・・・と思っていたら、お経系(?)の音楽に。
フィリップ・グラスって、いわゆるミニマル・ミュージックの作曲家でした。
前半がグロウで後半がストップ?
これも流れていっちゃう系のバレエでしたねぇ。
出演は大人数で、なんだか印象に残らないというか。
ミニマル・ミュージックだから余計にかな。

「イン・ザ・ナイト」
振付:ジェローム・ロビンズ 音楽:フレデリック・ショパン
ナタリー・クッシュ ‐ 木本全優
アレーナ・クロシュコワ ‐ ロマン・ラツィク
ニーナ・ポラコワ ‐ マニュエル・ルグリ
イーゴリ・ザプラヴディン(ピアノ)

ピアノの生演奏に乗って踊られるロビンスのバレエ。
3組のカップルによるダンス。それぞれの衣装の色もいいですね。
ここで木本くんとルグリが見られます。
楽しみにしていたのですよね、木本全優。でも、もっと見たい。
ルグリはドラマチックショパンという感じでしたよ。
ただ、ノクターンの演奏はあまりいただけない感じ。踊りやすいようになのかな。

2回目の休憩は15分。

「精密の不安定なスリル」
振付・衣裳・照明:ウィリアム・フォーサイス 音楽:フランツ・シューベルト
リュドミラ・コノヴァロワ、玉井るい、橋本清香、木本全優、デニス・チェリェヴィチコ

衣装がフォーサイスらしい感じ。
日本人ダンサーが3人も出演していますよ。
フォーサイスの張りつめた緊張感を隠して(隠しているだけで存在しているのです)楽しく行こうとしているように感じられるのは、シューベルトの音楽によるものでしょうかね。
やっぱり木本全優、いいですね〜。「イン・ザ・ナイト」ではイマイチ目立たなかったけど、ここでは生き生き踊っていました。

「ルートヴィヒ2世‐白鳥の王」 〈世界初演〉
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:リヒャルト・ワーグナー
ルートヴィヒ2世:マニュエル・ルグリ
エリザベート皇后:マリア・ヤコヴレワ
湖の貴婦人:ニーナ・ポラコワ

またまたバナの歴史モノですね。
部屋着のルートヴィヒ2世にドレスのエリザベート。
湖の貴婦人は白の総タイツにスパンコール。
バナの世界が出来上がっていると思うけど、ちょっと単調に感じてしまうのですよね。
ルグリが観られるのはうれしいけど。ダンサーもみんな良いし。
ルグリのルートヴィヒ2世は理性的で“狂王”とは言えない雰囲気です。
エリザベートといえば、ベジャール(ギエム)の「シシィ」だな。

「ライモンダ」よりグラン・パ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパに基づく) 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ライモンダ:オルガ・エシナ
ジャン・ド・ブリエン:ウラジーミル・シショフ
アンリエッテ:アレーナ・クロシュコワ
パ・ド・カトル:アッティラ・バコ、グレイグ・マチューズ、ドゥミトル・タラン、アレクサンドル・トカチェンコ
クレメンスとふたりの女性:マルタ・ドラスティコワ、マリア・アラーティ‐澤井怜奈    

最後の最後にクラシックを持ってきましたね。やっとクラシック。
3度目の登場。オルガ・エシナはきれいなダンサーですね。
美人だし身体のラインも美しい〜。流し目も自信満々な感じもいい。
衣装もきれいでよかったです。

昨年の<マニュエル・ルグリの新しき世界II>の出演者中、初めて見た人の中で印象に残ったのが木本全優とデニス・チェリェヴィチコでした。
今回も確認。他のダンサーも

「スキュー ‐ ウィフ」に使われているロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲。
これはバレエ音楽に使われていて、何度も聴いているはずだけど何だろう・・・。と考えていたけど、思い出しましたよ。『ザ・グラン・パ・ド・ドゥ』でした。
黒ぶち眼鏡にハンドバッグを持ったバレエダンサーのアレね。

カーテンコールが終わると、22時をまわっています。
平日の真ん中の水曜日に、しかも仕事帰りにこれはきついプログラムでした。
長いし、ちょっと詰め込み過ぎな感じ。
公演が終わる前に席を立つ人のちらほら。カーテンコールにいたっては、見ないで帰る人が多数。全て終了したあとは、早く家に帰りたい気分。
でも、ルグリの「あれもこれも見せたい、ダンサーもみんな紹介したい」という気持ちはありがたいです。

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モンテカルロ・バレエ団 <Bプロ>「シンデレラ」 '11 3/11 [バレエ]

モンテカルロ・バレエ団 の公演。今度は「シンデレラ」です。

モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団 2012年公演

予定通り、まずは東日本大震災の追悼のために小池ミモザ(モンテカルロ・バレエ団プリンシパル)が振り付けた「ラ・ヴィー」。ガエタン・モルロッティと一緒に。モルロッティはチベットの楽器シンギングボールも演奏。
小池ミモザさんは白いシャツ1枚の衣装で熱演。
振り付けにはマイヨーの影響が大きく感じられました。

それから、芸術監督のジャン=クリストフ・マイヨー氏によるスピーチ。「この特別な日に、深い敬意と愛を込めて日本の皆さまのために踊ります」と言っていました。
続いて、モナコ大公アルベール二世殿下のメッセージを在東京モナコ公国名誉総領事の人が日本語に訳したうえで代読。
観客も全員起立し、地震発生時刻の14時46分に合わせて1分間の黙祷が捧げられ、追悼セレモニーは終了しました。
(<追記>追悼セレモニーの様子とスピーチの内容などは コチラ

セレモニーの後は「シンデレラ」の上演。
マイヨー版の「シンデレラ」の主役は、魔法使いならぬ仙女でした。

さすがにストーリーがしっかりしている作品は、飽きずに観ることができました。
一応、コミカルな演出もあるし。
振り付けも舞台装置も他の作品と同じ一本調子ではありますが。

ここではシンデレラの父親の役割が大きいのですね。
継母や義理の姉たちにいじめられても、父親がフォローしてくれています。

仙女は全身金粉、じゃなくてスパンコールをまとっています。
そして、ガラスの靴もスパンコール。
一緒に踊った人たちにもどんどん付いていきますよ、スパンコールが。

シンデレラと王子が出会って恋に落ちてパ・ド・ドゥを踊る場面。
ここはロミオとジュリエットのようなのですよね。
突然周りは関係なくなり、2人だけにスポットライトが当たっている感じ。

最終的には、シンデレラと王子のカップルが誕生し、2人で幸せそうに踊っていますが、なぜか父親と仙女も一緒に踊っています。
そして、えらそうだった継母は邪険に扱われ・・・。
この最後の部分は、プログラムを見ると「父は、妻が息絶えるまで、死が後悔をぬぐい去るまで、彼女と寄り添う」となっています。うーむ。

不思議な作品でしたが、Aプロよりはマシ。
友達は「私はとことんマイヨーとは合わないみたい」と言っていました。
この日はコピエテルスも見られないしね。

AプロもBプロも、もう一度観たいものでなかったことは確かです。
総合芸術としての舞台。おそらくマイヨーと趣味が合わないのですね。


-------------------------
「シンデレラ」プロローグ付き全3幕

振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置:エルネスト・ピニョン=エルネスト
衣裳:ジェローム・カプラン
照明:ドミニク・ドゥリヨ

仙女:小池ミモザ
父:クリス・ローラント
シンデレラ:ノエラニ・パンタスティコ
王子:アシエ・ウリアゼレカ
継母:カロリン・ローズ
義理の姉たち:モード・サボラン、アンヌ=ラウラ・セイラン
儀典長たち:アシエ・エデソ、ラファエル・ボシャール
4人の友だち:ピョートル・ツォボヴィッチ、ブルーノ・ロケ、ラモン・ゴメス・レイス、エディス・アルゴチ
4人のマネキン:ジョヴァンニ・モンジェリ、ジェローン・ヴェルブルジャン、ダニエレ・デルヴェッキオ、サブリ・ガレム=シェリフ
異国の人たち:カタジェナ・クチャルスカ、カルメン・アンドレス、シモーヌ・ウェブスター、レネケ・ヴォス
舞踏会:モンテカルロ・バレエ団

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モンテカルロ・バレエ団 <Aプロ> '11 3/7 [バレエ]

混んだ山手線に乗って上野へ到着。
東京文化会館でモンテカルロ・バレエ団の公演を観ます。

モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団 2012年公演

空席が目立ちますね。こんなに空席がある公演も久しぶりかも。
でも、私も祭典に入ってなければ絶対に買わないですね。
20分の休憩が2回で2時間半以上。けっこう長いです。

シェエラザード
ミハイル・フォーキン振り付けの「シェエラザード」は以前、ロシア国立バレエで観たことがあります。金の奴隷がファルフ・ルジマトフ、ゾベイダがユリア・マハリナでした。
このマイヨーのシェエラザードは、ミハイル・フォーキンへのオマージュとなっています・・・。ゾベイダ役の小池ミモザはスタイルいいなーとか思いながら観ていたけど、眠くなってしまった・・・。最近忙しくて疲れているからかなと思ったけど、友達も「ガチで眠くなった」と言っていたので、それだけではなかったみたい。

ダフニスとクロエ
シェエラザードがあんな感じだったから、想像はつきましたが。
2組のカップルが登場。『欲望にまどわされながらも突き進む、欲望という激情に捕われた二人の若い恋人たち』・・・ということは、コピエテルスとローラントは“欲望”なのか・・・。若いカップルにちょっかいを出す中年カップルのようにも見えました。
バックに映し出されるヌードのデッサンが移り変わっていく様子はなかなか良かったです。

ここの休憩ではロビーで400円のコーヒーを飲みました。
次に備えなくては・・・。

アルトロ・カント 1
リムスキー=コルサコフやラヴェルの音楽で眠くなるんだから、モンテヴェルディ、マリーニ、カプスベルガーじゃきびしいよね・・・。友達は、入れ替わりでいろんな人が出るタイプならマシでは?と言っていたけど、舞台が薄暗いしねぇ。でも、休憩時間に席を立って歩いてコーヒーも飲んだおかげで眠くはなりませんでした。でも、退屈しちゃいました。
曲ごとに、上からぶらさがっているろうそくの本数や配置が変わって、きれいではあったけど、どうしても単調なのですよね。曲も振り付けもステージ上も。

けっこうステージを観ているのが苦痛でした。
全体的に振り付けがとにかく一本調子。メリハリがないのですよね。
お金を払ってこんな苦行のような状態って・・・。

客席の拍手にも戸惑いが見られました。カーテンコールもあまりなかったし。
最後の作品が終わった後のカーテンコールでは、ステージ上にジャン=クリストフ・マイヨーが登場して少し盛り上がったけど。

唯一、ベルニス・コピエテルスは素晴らしかった。
彼女は別格。動きだけでなく、見た目も存在感も圧倒的でした。

これが、全部マイヨーの作品ではなく、いろいろな振付家の作品を取り混ぜたプログラムならまだよかった。あと、もっと短い作品ならいいかも。

今日はどっと疲れてしまいました。
良い舞台を観た後には疲れも緩和されるけど、今回はたまった疲れが表面に現れてきたみたいな。好みの問題もあるけど、私はちょっといただけない感じでした。
フランス人(モナコ人)とかは好きそう。


--------------------------
「シェエラザード」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー (ミハイル・フォーキンへのオマージュ)
音楽:ニコライ・A. リムスキー=コルサコフ
美術・衣裳:ジェローム・カプラン
舞台装置部分:レオン・バクスト
照明:ドミニク・ドゥリヨ

愛妾ゾベイダ:小池ミモザ
シャリアール王:ガエタン・モルロッティ
シャゼーマン (王弟):レアルト・デュラク
宦官長:ロドルフ・ルカス
金の奴隷:アレクシス・オリヴェイラ、ジェオルジェ・オリヴェイラ
お気に入りの奴隷:ステファン・ボルゴン、ジェローン・ヴェルブルジャン、ラファエル・ボシャール、アシエ・ウリアゼレカ
お気に入りのハーレムの女たち:モード・サボラン、アンハラ・バルステロス、カロリン・ローズ
奴隷:ラファエル・ボシャール、ステファン・ボルゴン、ピョートル・ツォボヴィッチ、アシエ・エデソ、エディス・アルゴチ、ジュリアン・ゲラン、イアン・パーソンズ、アルヴァロ・プリート、ステファン・スチュアート、ダニエレ・デルヴェッキオ、ジェローン・ヴェルブルジャン、アシエ・ウリアゼレカ
ハーレムの女たち:エイプリル・バール、アンヌ=ラウラ・セイラン、クイン・ペンドルトン、シヴァン・ブリッツォーヴァ、フランセス・マーフィ、ヴァネッサ・ヘンリケス、ノエラニ・パンタスティコ、モード・サボラン、サラ・ジェーン・メドレー、アンハラ・バルステロス、カロリン・ローズ、ガエラ・リウ、ベアトリス・ウァルテ、レネケ・ヴォス、シモーヌ・ウェブスター

「ダフニスとクロエ」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
装置、ドローイング:エルネスト・ピニョン=エルネスト
衣裳:ジェローム・カプラン
音楽:モーリス・ラヴェル

アンハラ・バルステロス-ジェローン・ヴェルブルジャン
ベルニス・コピエテルス-クリス・ローラント

「アルトロ・カント 1」
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、ビアジオ・マリーニ、ジョバンニ・ジローラモ・カプスベルガー
(演奏:アカデミア、指揮:フランソワーズ・ラセール)
衣裳:カール・ラガーフェルド
装置デザイン:ロルフ・サックス
照明:ドミニク・ドゥリヨ

「その憐れみは」 Et Misericordia 
カロリン・ローズ、小池ミモザ

「主は御腕にて力をあらわし」 Fecit potentiam
サラ・ジェーン・メドレー、シヴァン・ブリッツォーヴァ、アンハラ・バルステロス、エイプリル・バール、カロリン・ローズ、ベアトリス・ウァルテ、ノエラニ・パンタスティコ、小池ミモザ、モード・サボラン

「権力あるものをその座よりおろし」 Deposuit
カロリン・ローズ、小池ミモザ、ノエラニ・パンタスティコ、エイプリル・バールラン

「主は憐れみを忘れず」 Suscepit Israel
「われらの先祖に告げたまいしごとく」 Sicut locutus est
クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン

「父と子と聖霊に栄光あれ」 Gloria Patri
「初めにあったように今もいつも」 Sicut erat
(以上、モンテヴェルディ「マニフィカト」より))
クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン、ラモン・ゴメス・レイス

「シンフォニア・グラーヴェ」 Sinfonia Grave
(ビアジオ・マリーニ)
ジュリアン・ゲラン、ラファエル・ボシャール、ブルーノ・ロケ、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、ジェローン・ヴェルブルジャン、ジェオルジェ・オリヴェイラ、レアルト・デュラク

「今や天も地も」 Hor che'l il ciel e la terra
(カプスベルガー)
ベルニス・コピエテルス、クリス・ローラント、ジェローム・マルシャン、ジュリアン・ゲラン、
ラファエル・ボシャール、ブルーノ・ロケ、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、ジェローン・ヴェルブルジャン、ジェオルジェ・オリヴェイラ、レアルト・デュラク

「コラシオーネ」 「トッカータ・アルペッジアータ」 Colascione et Toccata Arpeggiata
(カプスベルガー)
ベルニス・コピエテルス、ラモン・ゴメス・レイス

「他の者は軍神マルスのために歌う」 Altri Canti di Marte
(モンテヴェルディ)
ベアトリス・ウァルテ、ラファエル・ボシャール、小池ミモザ、ブルーノ・ロケ、カロリン・ローズ、
ジェローム・マルシャン、クリス・ローラント、サラ・ジェーン・メドレー、シヴァン・ブリッツォーヴァ、アンハラ・バルステロス、エイプリル・バール、ノエラニ・パンタスティコ、モード・サボラン、レアルト・デュラク、ステファン・ボルゴン、アシエ・エデソ、ジェオルジェ・オリヴィエラ、ラモン・ゴメス・レイス

「さえぎられた希望」 Interrotte speranze
(モンテヴェルディ)
モンテカルロ・バレエ団

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アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト Bプロ '12 2/21 [バレエ]

またもや、18時半までに五反田のゆうぽうとホールまでがんばりました。

<アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト>

今日からBプロです。
Bプロは人数が増えて、東京バレエ団の皆さんを抜かすとトータル9人の出演者です。
Bプロは20分の休憩が2回入り、終了は21:15の予定。

◆第1部◆

「ラリナ・ワルツ」
振付:リアム・スカーレット
アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、ロベルタ・マルケス
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン

最初の演目はAプロと同じですね。
今回のメンバーが全員登場。自己紹介を兼ねたような。
またもや最後のポーズとカーテンコールのときには5人しかいません。次の演目に出演するマルケスと今度はマックレーが衣装替えのために引っ込んでいますね。

「タランテラ」
振付:ジョージ・バランシン
ロベルタ・マルケス、スティーヴン・マックレー

途中からタンバリンが登場。女性も男性も持って踊るのですよね。
マックレーのはつらつとした踊りはいいですね〜。マルケスも楽しそうです。
もっと観たいな〜、マックレー。

「くるみ割り人形」より グラン・パ・ド・ドゥ
原振付:ワシリー・ワイノーネン
ダリア・クリメントヴァ、ワディム・ムンタギロフ

Bプロのみ出演のクリメントヴァが登場。ムンタギロフと同じくイングリッシュ・ナショナル・バレエのプリンシパルです。
アダージョのテンポがずいぶん速いですね〜。大味ながら優雅に踊ってくれましたが。

「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ 音楽:チェーザレ・プーニ
ローレン・カスバートソン、セルゲイ・ポルーニン

えっと・・・。
カスバートソンについては、Aプロでムンタギロフと踊った「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」のところで“たまに2人のタイミングが合わないところがあった”と書きましたが、ポルーニンともなんだか合わない・・・。お互い勝手に踊っている感じ。ポルーニンも「レ・リュタン」はとても良かったんですけどねぇ。
友達は“リズム感の悪い2人”と言っていました。

「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
アリーナ・コジョカル、アレクサンドル・リアブコ
三原淳子(ピアノ)

ピアノはオケピの中で演奏です。
この演目だけ出演のリアブコが登場。ハンブルク・バレエ団のプリンシパルですからね〜。
この2人の椿姫は、お互いの気持ちが抑えられなくなるまでが長く感じました。常に葛藤しているような。でも、最後はやっぱり、となるんですけどね。コジョカルもリアブコもステキでした。
残念だったのは、最後のいいところで客席で携帯の呼び出し音が鳴ったこと。2人が正座して向き合ったあとですよ。久しぶりの出来事だったけど、ガッカリしますね。
この演目では大人になったコジョカルを見せてくれましたね。全幕観たい。

◆第2部◆

「ザ・レッスン」
振付・デザイン:フレミング・フリント 音楽:ジョルジュ・ドルリュー
教師:ヨハン・コボー
生徒:アリーナ・コジョカル
ピアニスト:ローレン・カスバートソン

幕が開くと古ぼけたレッスン場。不安をあおるような不協和音の音楽が響きます。
髪の毛を2つにまとめたコジョカルは本当に少女のように見えますね。
ゼンマイ仕掛けのような動きのピアニストを演じたカスバートソン。これは良かった。
不思議な雰囲気の短編ミステリーの序章のような作品でした。あの後、どうやって死体を隠すのか、とか想像が膨らみます。

◆第3部◆

「ドン・キホーテ」 ディヴェルティスマン
原振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス

アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、ダリア・クリメントヴァ、ロベルタ・マルケス
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン
高村順子、西村真由美、乾 友子、高木 綾、奈良春夏、田中結子、吉川留衣、岸本夏未

まずは東京バレエ団の8人が登場。3幕のグラン・パ・ド・ドゥのイントロ部分が始まります。そして、それに続いてコジョカルのキトリとコボーのバジルが登場してアダージオ。それが終わると男性バリアシオン・・・には違いないけど、違う曲に乗って違うバジル。それからまた違うキトリ・・・。要するに、女性全員がキトリで男性全員がバジルなのです。
役名も書いていないし、単にディヴェルティスマンではどの部分をやるのかもわからなかったけど、そういうことかと。
全員が踊り終わると、コジョカル=キトリによる女性バリアシオン。そしてコーダ。これまた、全員出演。予想通りだったのがバジル全員による回転。そのまま4組のキトリ&バジルにより華々しくフィナーレ。

Bプロは人数が増えたうえにパ・ド・ドゥが多いので、少し出過ぎ感は薄まったかも。それでも、コジョカルは出過ぎ。観ている方からしたら、たくさん観られるのはうれしいですけどね。

終演後、通路のあたりに吉田都さんがいました。
(いつ見ても“顔ちっちゃい”と思っちゃいます)
「Aプロの方が良かった」と言っていたそうです。私がトイレに行っている間に友達が聞いていたのですが。
私もAプロの方が良かったかも。

初めて観たときはまさに少女のようだったコジョカルも30歳です。
幅広い役柄を確かな演技力で魅せてくれます。
次は全幕モノが観たいですね。

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アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト Aプロ '12 2/17 [バレエ]

平日の18時半までに五反田のゆうぽうとホールに行くのは大変。
でも、楽しみにしていましたよ〜。

<アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト>

まずはAプロですね。ガラ公演は久しぶり!
プログラムを見て思ったのが「みんな出過ぎ」。
普通、ガラ公演で連続出演というのはないですよね。
人数が7人というだけでなく、パ・ド・ドゥが少ないからというのもありますね。

◆第1部◆

「ラリナ・ワルツ」
振付:リアム・スカーレット
音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、ロベルタ・マルケス
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン

最初の演目で今回の出演者7人が全員登場。
これは出演ダンサーの紹介を兼ねるような位置づけなのかもしれません。
この曲はオペラ「エフゲニー・オネーギン」の中のワルツですね。
最後のポーズとカーテンコールのときには5人しかいませんよ。次の演目に出演するマルケスとコボーが衣装替えのために引っ込んでいたのですね。

「ゼンツァーノの花祭り」
振付:オーギュスト・ブルノンヴィル
音楽:エドヴァルド・ヘルステッド、ホルガー・シモン・パウリ
ロベルタ・マルケス、ヨハン・コボー

マルケスとコボーは続けての出演です。着替えも早い!
これはデンマーク・ロイヤルバレエ団で全幕観ましたね。懐かしい。
マルケスの力強いダンスにコボーの足技炸裂という感じ(笑)
小規模なグラン・パ・ド・ドゥみたいですね。アダージオが終わっても、お互いのバリアシオンの間も常に2人ともステージ上にいます。

「眠れる森の美女」より ローズ・アダージオ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、セルゲイ・ポルーニン

幕が上がると舞台中央にスポットライト。花婿候補4人に当たっています。
そこに、オーロラ姫=コジョカルが登場。ローズカラーの衣装です。
コジョカルの眠りは全幕で観ていますが、今回はローズアダージオだけなので、いつもよりさらに余裕があるかも、音楽が録音という以外は。でもテンポもコジョカル仕様なのかな。もうね、コジョカルは全く揺るぎない。友達は「参りました」と言っていました(笑)
4人がオーロラ姫にバラの花を差し出すシーンは2回あるけど、それは回収して使い回していました。
今回もカーテンコールは1人少ない。ムンタギロフが衣装替えですね。

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ

ガラ公演ではよく観る演目ですね。
この音楽を聴くだけで、楽しい気持ちになってきます。
細身でコジョカルやマルケスに比べると筋肉の上にうっすら脂肪が乗り、女性らしい体型のカスバートソンと、身を活かしたダイナミックな動きが魅力的なムンタギロフ。たまに2人のタイミングが合わないこともあったけど、勢いがありました。

「レ・リュタン」
振付:ヨハン・コボー
音楽:ヘンリク・ヴィェニャフスキー、アントニオ・バッジーニ
アリーナ・コジョカル、スティーヴン・マックレー、セルゲイ・ポルーニン
チャーリー・シエム(ヴァイオリン)、髙橋望(ピアノ)

初めて観たけど、かなり楽しい演目ですね!
で、配役表を見るとコボーの振り付けによる作品じゃないですか。
最初はマックレーがヴァイオリニストに向かって踊り、ポルーニンが加わって最後にコジョカルも一緒に。ダンスに体操をプラスしたようなアクロバティックな動きもあります。ソロ、2人、3人それぞれのダンスがまた良い。この3人が初演メンバーだそうです。
作品も良いし、出演者も良い。特にマックレーは見直しました。彼はコンテンポラリーが良いのですね。他の作品も観てみたいです。

ヴァイオリンのシエムは曲名の紹介以外にも「ヨカッタ」とか片言の日本語も披露。プログラムによると、この人は昨年、ダンヒルのイメージモデルを務めていたそうです。

◆第2部◆

「エチュード」
振付:ハラルド・ランダー
音楽:カール・チェルニー、クヌドーゲ・リーサゲル
エトワール:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、セルゲイ・ポルーニン
白の舞踊手(ソリスト):高村順子、佐伯知香
東京バレエ団

今まで観た「エチュード」の中で一番楽しかった!!
いつも長く感じるのに今回は感じなかった。今回は最初から“この作品は長い”と思いながら観始めたこと、そしてコジョカル、マックレー、ポルーニンが素晴らしかったから、というのが理由だと思われます。(コボーの出番は少ないのですよね)
マックレーの高速回転はスゴイ。フィギュアスケートの高速スピンのバレエ版のような感じ。コジョカルも負けていないけど。あの笑顔でスゴイことをサラッとやってのけるコジョカルです。
東京バレエ団のみなさんも良かったですよ。
このチェルニーの曲がまさに「エチュード」。ピアノを習っていた人ならわかりますよね。チェルニーのエチュード!

ムンタギロフはイングリッシュ・ナショナル・バレエのプリンシパル、他の出演者は英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル。これだけプリンシパルを揃えたら、スゴイのも納得です。
Bプロも楽しみですね〜。

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ローザンヌで日本人高校生が1位! [バレエ]

ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人の高校2年生、菅井円加(すがいまどか)さんが優勝しました!
審査員全員一致の1位とのこと。素晴らしいですね〜。
YouTubeで映像を観たけど、堂々としていました。
クラシックもコンテンポラリーも安定感抜群。そのうえ、大人の表現力。

ローザンヌのコンクールは若手バレエダンサー(参加資格が15~18歳の男女に限られる)の登竜門と位置づけられている大きなコンクールですよね。

ローザンヌといえば、個人的に一番キョーレツな印象が残っているのが、1994年に金賞を受賞したディアナ・ヴィシニョーワ。妖艶な「カルメン」でした。テクニックはもちろん、10代であの色気。
金賞というのはヴィシニョーワの受賞を最後に廃止されたのでした。

日本人では吉田都、熊川哲也、宮内真理子、荒井祐子、上野水香・・・などなどが浮かびます。受賞者はもっとたくさんいますが、私が観たことのある人たちの名前を挙げてみました。
熊川てっちゃんは日本人唯一の金賞受賞者。

菅井円加さんはまだ17歳。
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の付属学校への留学を希望しているそうですが、将来が楽しみですね〜。吉田都さんに近づきたいということですが、吉田さんのように世界のプリマとして羽ばたいてほしいです。
プロのバレエダンサーとしてのステージを観られる日を待っています!

「テレプシコーラ」が読みたくなってきた・・・。


以下、YOMIURI ONLINEより
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バレエ新星、日本の高2に審査員一同「おおっ」

 スケールの大きな舞姫が登場した。

 バレエダンサーの世界的登竜門・ローザンヌ国際バレエコンクールで1位になった日本の高校2年生・菅井円加さん(17)は「将来に向けて大きな力になった」と声を弾ませた。同コンクールが評価するのは未来への可能性。日本人が苦手とされた現代舞踊でも高い評価を受け、ダイナミックな舞に審査員も称賛の嵐。専門家らは「自分の良さを伸ばし、大きく育ってほしい」とエールを送った。

 「受賞はこれから踊っていく将来に向けて、大きな力になる。皆さんに感動を与えられるダンサーになりたい」。栄冠から一夜明けた5日、菅井さんは取材に対し、こう気持ちを語った。

 コンクールで菅井さんは古典の「ライモンダ」などを披露。1983年に入賞し、今回、審査員を務めたバレリーナ・吉田都さんは「すごく質の高い演技だった。特にコンテンポラリー(現代舞踊)では音楽をうまく使い、体のコントロールもダイナミックで、審査員の誰もが『おおっ』とうなりました」と打ち明け、「終わった後、『すごく楽しかった』と話していたのが印象深い。日本人がトップになりうれしいですね」と喜んだ。入賞者には名門バレエ学校への留学資格が与えられ、菅井さんは英国のバーミンガム・ロイヤル・バレエ団の付属学校を希望しているという。

(2012年2月6日03時03分 読売新聞)

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ボリショイ・バレエ団「スパルタクス」 '12 2/1 [バレエ]

ボリショイ・バレエ団が約3年ぶりに来日。
今回もちゃんと管弦楽団が一緒です。
今シーズンからセルゲイ・フィーリンが芸術監督ですよ!

ボリショイ・バレエ 2012 来日公演

最近は来日公演のたびに芸術監督が違うボリショイ・バレエ団。
なかなか安定しないみたいですね。

ボリショイ・バレエの本拠地ボリショイ劇場は、老朽化に伴い2005年から大規模な修繕工事を行っていましたが、昨年6年ぶりにリニューアルオープンしたそうです。っていうか、6年って長くないですか?
今回の来日公演は、ボリショイ劇場復活後初の海外公演だそうです。

今回は「白鳥の湖」「スパルタカス」「ライモンダ」の3演目。
私たちは「スパルタカス」だけ観ることにしています。
公演時間は、25分の休憩が2回入って3時間。長いですね〜。
ハチャトリアンの音楽によるユーリー・グリゴローヴィチ振り付けの作品です。

「スパルタクス」全3幕
スパルタクス(剣奴、反乱の指導者):パヴェル・ドミトリチェンコ
クラッスス(ローマ軍の司令官):ユーリー・バラーノフ
フリーギア(スパルタクスの妻):アンナ・ニクーリナ
エギナ(娼婦、クラッススの愛人):マリーヤ・アレクサンドロワ
剣奴:アントン・サーヴィチェフ
道化役者たち:チナーラ・アリザーデ、アンナ・オークネワ、
マリーヤ・ヴィノグラードワ、マリーヤ・ジャルコワ、ヤニーナ・パリエンコ、アンナ・レベツカヤ、 バティール・アナドゥルディーエフ、アレクセイ・マトラホフ エゴール・シャルコフ、アレクサンドル・プシェニツィン
3人の羊飼いたち:ディミトリ・ザグレービン、デニス・メドヴェージェフ、アレクサンドル・スモリャニノフ
4人の羊飼いたち:アレクサンドル・ヴォドペトフ、エフゲニー・ゴロヴィン、ウラディスラフ・ラントラートフ、デニス・ロヂキン
羊飼いの女性たち:スヴェトラーナ・パヴロワ、ダリーヤ・コフロワ、ジュ・ユン・ベ、クセーニャ・プチョルキナ、ユリア・ルンキナ
娼婦たち:アンナ・レベツカヤ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、マリーヤ・ジャルコワ、アンナ・オークネワ、 ユリア・グレベンシコーワ、クリスティーナ・カラショーワ、ヤニーナ・パリエンコ

「スパルタクス」は男のバレエですよね。
奴隷たちの権力者に対する反乱を描いているので、群舞も男性によるものが多い。
パヴェル・ドミトリチェンコは、まあよく跳びます。跳んで跳んで回って回って。
プログラムの写真は全く印象が違いますね。
スパルタクスではワイルドなドミトリチェンコが観られます。

スパルタクスはイワン・ワシーリエフも踊るのですよね。
彼にはピッタリですね、この役。

フリーギアの清楚とエギナの妖艶、アンナ・ニクーリナとマリーヤ・アレクサンドロワが対照的な女性を演じています。どちらも魅力的。
特にアレクサンドロワがいい! 役を楽しんでいます。

クラッスス役のユーリー・バラーノフも安定した踊りを見せてくれました。
4人の主要メンバーのキャラクターの差というのも面白いですよね。

前回に比べると、今回はプリンシパルを大分欠いての来日公演ですよね。
でも、さすがボリショイ。ソリストたちはみんなバッチリですから。
あとは好みの問題ですね。
ザハーロワは東日本大震災の影響で来日せず、ウヴァーロフは引退。
ワシーリエフとオーシポワは移籍(今回はワシーリエフは踊ってくれますが)。

ボリショイ・バレエ団唯一の日本人ダンサーである岩田守弘さんは、今シーズン限りで現役引退を発表しているため、今回がボリショイでの最後のツアーです。
岩田さんが出演する日の「白鳥の湖」はチケットが売り切れているらしい。
 岩田守弘オフィシャルブログ

グリゴローヴィチ氏は85歳でご健在なのですよね。
さすがに来日はしてくれませんでしたが。ボリショイの歴史の一部みたいな人です。

スパルタクス以外の話をたくさん書いてしまいましたが、舞台そのものも楽しかったです。ボリショイならではの作品ですよね。

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東京バレエ団 <ニジンスキー・ガラ> '12 1/12 [バレエ]

今年最初のバレエ鑑賞はコレです。
東京バレエ団による、マラーホフ出演の <ニジンスキー・ガラ>。

上野の東京文化会館に行きました。
平日19時スタートは会社帰りにはありがたいけど、上演時間は2時間半とけっこう長いのです。

今回は、ペトルーシュカは全日マラーホフだけど、牧神の午後の牧神とレ・シルフィードの詩人は日替わり。今日は牧神がマラーホフの日です。

<ニジンスキー・ガラ>

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
   ピアノ:尾崎有飛(「ペトルーシュカ」)

「薔薇の精」
薔薇:ディヌ・タマズラカル
少女:吉川留衣

タマズラカルは初めて見ましたが、踊りのラインも美しく、ジャンプの後の着地もドスンといわない柔らかい身のこなしです。この先楽しみですね。吉川留衣さんは可憐で少女役にピッタリ。ソロを踊ることが多くなってきましたよね。
個人的には「薔薇の精」を観ると、このピアノ曲「舞踏への勧誘」が好きで昔弾いていたのを思い出します。

「牧神の午後」
牧神:ウラジーミル・マラーホフ
ニンフ:上野水香

ニジンスキーは、この作品で多用される横向きの動きについて、ギリシャの陶器の図柄から思いついたということですが、どうしてもエジプトの壁画に思えてしまいます。
この衣装、予想通りだけど似合う、マラーホフ。
井脇幸江さんのニンフが好きだけど、マラーホフが牧神のときは上野水香さんなのでしょうがないですね。でも、これは悪くなかったです。

「レ・シルフィード」
プレリュード:吉岡美佳
詩人:木村和夫
ワルツ:高木綾
マズルカ:田中結子
コリフェ:乾友子-渡辺理恵

木村さんの詩人はノーブルで良いですね〜。
他のソリストの皆さんもよかったし、群舞もよかったです。
この作品は、特にストーリーがないので、ひたすらシルフィードたちの踊りを堪能するという感じですよね。バレエによる組曲といえます。
これを観ると、ショパンの曲が頭から離れなくなるんですよね。
明日は詩人をマラーホフが踊ります。ステキでしょうね〜。

「ペトルーシュカ」
ペトルーシュカ:ウラジーミル・マラーホフ
バレリーナ:小出領子
ムーア人:後藤晴雄
シャルラタン:柄本弾

マラーホフのペトルーシュカは、悲哀がよく出ていたと思います。ペトルーシュカはいつも頭を傾けていますが、それが絶妙。最後に亡霊となって現れる場面も印象的でした。
バレリーナの小出さんはもちろん、ムーア人の後藤さんも良かったです。顔は黒塗りですが、こういう役は合いますよね。
昨年、NHK音楽祭でのパリ管弦楽団の演奏会のメインが「ペトルーシカ」でした。そのときにプレトークで解説を聞いたので、音楽と動きの対応がよりわかりやすかったかも。
最初と最後の謝肉祭の場面の華やかさは、ベジャール版では味わえないものですよね。

生オケだったので、演奏さえよければさらに良く、演奏がイマイチだとそれが気になってしまうという・・・。

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高岸直樹 最後の由良之助(東京バレエ団「ザ・カブキ」'11 12/17) [バレエ]

上野の東京文化会館へ。
そろそろ上野公園の銀杏の葉っぱも散ってきていますね。
・・・というか、今年は遅いですよね。

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赤穂浪士討ち入りの日(12月14日)から3日後の今日、高岸直樹さんの良之助が最後というので東京バレエ団の「ザ・カブキ」を観に行きました。

この作品は、実際の赤穂浪士討ち入り事件ではなく、それをもとに作られた歌舞伎(人形浄瑠璃)「仮名手本忠臣蔵」をベースにモーリス・ベジャールが振り付けたものですね。しかも、あの長い歌舞伎を休憩1回をはさむ2時間半程度にまとめていて、ベジャール風味がふんだんに盛り込まれたバレエ作品になっています。
これも、後世に伝え行くべきベジャール作品の1つだと思います。

◆主な配役◆

大星由良之助:高岸直樹
直義:柄本弾
塩冶判官:長瀬直義
顔世御前:上野水香
力弥:井上良太
高師直:木村和夫
判内:高橋竜太
勘平:宮本祐宜
おかる:小出領子
現代の勘平:梅澤紘貴
現代のおかる:高村順子
石堂:谷口真幸
薬師寺:安田峻介
定九郎:松下裕次
遊女:吉川留衣
与市兵衛:永田雄大
おかや:田中結子
お才:西村真由美
ヴァリエーション1:松下裕次
ヴァリエーション2:宮本祐宜


見所である1幕最後の良之助のソロ、この日の高岸直樹さんはちょっと固さが感じられました。いつものいい感じに力が抜けた柔らかい踊りという感じではなく、ちょっとガチガチな。
「最後」と力んじゃったのでしょうか。
それでも、やはり他の人とは違う動きだし“さすが”ではありましたが。

上野水香さんの顔世御前はねぇ・・・。
予想通りとはいえ、およそ“たおやかさ”とはほど遠い動きでした。
もっと年を重ねたら良くなるのでしょうか。
役柄によって出来が大きく違いますよね。
もう少し役柄、演技の幅が大きくなれば素晴らしいダンサーになれると思うのに。

判内の高橋竜太さんは、いつ見ても身体能力の高さが際立ちます。
彼も良くなってきましたね。

最後の討ち入りの場面では、勢揃いするとちゃんと47人いるんですよね。
男性ダンサーは総動員という感じ。
あれ?死んだはずの定九郎や勘平もいるじゃん…というツッコミはなしですね。
舞台は1人2役とか普通ですもんね。

いろいろ書いてしまいましたが、観終わったときはちゃんと感動しました。
高岸由良之助はもう見られないのですね・・・。

「ザ・カブキ」は初演を観ているのです。
メインキャストはほぼ総入れ替えという状況ですね。
若手が育ってきていて、この先も楽しみです。

カーテンコールも最後まで盛り上がったことと思います。
でも、私は余韻にひたる暇もなく、カーテンコールの途中で会場をあとにして有楽町へ向かいます。今日は久しぶりに2本立てです。

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