印象派を堪能、オルセー美術館展 [展覧会]
やーっと行って来ました。しかも、閉館1時間前くらいに。
(最近はこんなんばっかりですね)
ということで、久しぶりに六本木の国立新美術館へ。
「大エルミタージュ美術館展」以来だから、2年ぶりか。今回は乃木坂ではなく、六本木駅から行ってみました。
「オルセー美術館展 印象派の誕生 ー描くことに自由ー」
展示は、
1章 ー マネ、新しい絵画
2章 ー レアリスムの諸相
3章 ー 歴史画
4章 ー 裸体
5章 ー 印象派の風景 田園にて/水辺にて
6章 ー 静物
7章 ー 肖像
8章 ー 近代生活
9章 ー 円熟期のマネ
この9つに分けられていました。
見てわかるように、マネにスポットライトが当てられた印象です。
展示室に入るといきなり「笛を吹く少年」ですよ。これはフランスでオルセー美術館に行ったときにもしっかり見てきました。超有名だけど、元々好きな作品です。
これまた有名なミレーの「晩鐘」は2章で見られます。
眺めていると心が洗われるような気分になりますよね。
5章では、日本初公開の目玉作品、モネの「草上の昼食」を見ることができます。本当に大きい。その分切り取らなければならなくなったことが余計に残念に思えます。家賃のかわりに大家へかたに取られて、買い戻したときには傷んでいたということ。
マネの方の「草上の昼食」は今回の公開作品には入っていませんでしたね。
マネ、ミレー、モネの他、セザンヌ、ルノワール、ドガ、コロー、シスレー、ピサロ、クールベ etc.・・・と、挙げきれないくらいの画家の作品をテーマごとに見ることができます。風景画、静物画、人物画といろいろ見られて、どれも良いんですよね。1作品だけだけど、ギュスターヴ・モローも入っていたのはうれしかったです。
十数年前にオルセー美術館に行ったときには、フラッシュをたかなければ写真撮影OKだったのですよね。今は一切禁止のようです。
オルセー美術館は元々が駅舎だったこともあって、建物自体も見る価値ありです。
今後はなかなかフランスに行く機会もないと思うけど、また行ってみたいです。
1時間では足りない感じだけど、そんなに混んでいなかったのでよかったです。
閉館の18時ギリギリまで滞在して外に出ると、もう暗い。
ずいぶん、日が短くなりましたね。
今回は、最初から図録を買う気まんまんでした。
エクスプレスセットC(図録、ポストカード、紙袋)にしました。
あと、チケットホルダーと付箋も買っちゃいました。
こう見ると、笛を吹く少年がいっぱいですね〜。
国立新美術館はまだ2回しか行っていないけど、上野の美術館群に比べると混んでいないところがいい感じ。
明後日から始まる「チューリヒ美術館展」にも行こうっと。
見てきました「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」 [展覧会]
何もない平日の夕方(夜)の上野公園はガランとしていますね。
【特別展】ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像
前売りチケットを買っていたのに、なかなか行かれず、またギリギリになってしまいました。6月30日で終わりなのです。
前回「メトロポリタン美術館展」に行ったときは最終日でしたね・・・。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と銘打っていますが、ダ・ヴィンチの作品だけでなく、ダ・ヴィンチゆかりの物が多数展示されています。主にミラノ アンブロジアーナ図書館、絵画館所蔵の作品ですね。
入場に並ぶことはなかったけど、思ったより混んでいました。
ダ・ヴィンチ直筆のメモやスケッチを編纂した『アトランティコ手稿』からの展示品がメインなのですよね。5分半ほどの説明映像も見ることができます(再現フィルム風)。
最初の方はそれ以外にも14世紀の画家のスケッチが多く展示されていました。少し遠くからだと薄茶色に変色した単なる紙にしか見えないくらい薄くなっている物も多く、皆どうしても近づいてジッと見てしまう感じ。
14世紀のイタリア語で書かれた地図や、マルコ・ポーロの「東方見聞録」、ダ・ヴィンチの愛読書なども展示してあり、興味深かったです。
1階の展示室を見ている途中で、警備の人が「お客さま、ご鑑賞中に失礼します」とアナウンスを始めました。「閉館まで30分を切りました。ここは1階ですが、展示は2階まであります。売店も8時までとなりますので、お時間を考えながらご鑑賞ください」とのこと。
“えーっ?”という小さな声も聞こえ、一瞬ザワッとしてから、皆さん全体的な歩みが早くなっていました。
2階には油絵が多数展示してありました。
一番人だかりがすごかったのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの油彩画《音楽家の肖像》の前でした。チラシにも印刷されていますよね。
ダ・ヴィンチは画家としてだけでなく、最初に有名になったのは音楽家としてだし、科学者としても名を馳せていました。それ以外にも軍事、建築、天文学まで幅広い分野に渡ります。
何年か前に(調べたら2006年でした)銀座のソニービルで開催された“レオナルド・ダ・ヴィンチ ヴァーチャル・アトランティコ手稿展”を見たのです。入場は無料でしたが、面白かったのですよ。ダ・ヴィンチの発明を3Dモデルで鑑賞できるのです。模型もあればコンピューター上のデジタルコンテンツもあり。
そのとき、アトランティコ手稿を既に見ておりました。
どの分野でも専門家だったダ・ヴィンチは真の天才です!
TBSのドラマ『TAKE FIVE』は、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵が盗まれることから始まるお話だそうで、それにちなんだ撮影コーナーなどもありました。
ちょっと急かされるようで時間が足りないと思いながらも、なんとか1時間で見終わり、買い物も済ませることができました。外に出るともう暗いです。
でも、金曜日だけでも20時まで開館してくれているのはありがたいですね。
今回はポストカードを購入しましたよ〜。
展示室は地下→1階→2階と上がって行くようになっているのですが、それぞれのエスカレーター手前にはこれらの絵が大きく壁に貼ってあり「順路」と書いてありました。この指先がうまく利用されていて、ちょっとクスッとなってしまいました (´艸`)
あと、前売りチケットに付いているポストカード引き換え券もちゃんと使ってきました。6種類から選ぶのだけど、大行列なのであまり考えずに手前にあったカードにしました。
「天才でごめんなさい」・・・確かに [展覧会]
夜の10時まで開いていてくれるのがありがたいですね。
会田誠展: 天才でごめんなさい
確かに、天才でした (^^)
会田誠の作品は、受け付けない人もいますよね。
エロ・グロ・ロリもあるし。
実際に、市民団体から抗議があったみたいですから。
「首輪の全裸少女」作品に市民団体が抗議 会田誠展は本当に「性差別」なのか
私としては、こうやって芸術が窮屈になってしまうのがいやなのです。
というわけで、会田誠:平成勧進プロジェクトの15,000円サポーターとして1口支援しました。そうすると、大型絵画の一部抽出限定エディション作品(プリントだけどきれい)と今回の招待券2枚をもらえるのです。その招待券で友達と一緒に見に行ったわけです。
“芸術作品”とひとくくりにはできるけど、いろいろです。
絵画だけでなく、映像や立体やモーターを使ったもの、空間そのものまでバラエティに富んだ作品が展示されていました。戦争がテーマの作品の中には血液で字を書いたものもありました。
どれにも攻めの姿勢が感じられます。
とにかく、作品が思っていたより大きかった。
《ジューサーミキサー》にしても《大山椒魚》にしても、予想を上回るサイズ。《巨大フジ隊員VSキングギドラ》も文字通り巨大。
ウェブや雑誌、チラシなどでしか見ていなかったので、大きくてビックリでした。作品紹介などにはサイズが載っているけど、実感が沸かなかったのですよね。
屏風に描かれた作品が多いというのも発見でした。
日本画風西洋画?というか。顔料とアクリル絵の具を両方使っていたりするのですよね。金箔や銀箔がふんだんに使用されているものも。
あと、字が美しい。和紙に草書で縦書きされた2chのカキコミは笑えます。
少女作品もどれも良いけど、個人的には《あぜ道》好きです。
私も中学生の頃、あんな髪型(ツインテール)していました(笑)
《考えない人》は撮影可能なので、写してみました。
おにぎり仮面は本当に何も考えていないのか・・・?
市民団体から抗議がくるタイプの作品は18禁の部屋にまとめられています。
そこでは、「食用人造少女・美味ちゃん」も見られるし、「ミュータント花子」の漫画は全部読むことができます。
抗議対象の《犬》シリーズは美しい作品群でした。
お客の年齢層が若かったです。
美術展に行くと、大抵の場合かなりお客の年齢が高めなのですよね。
なんというか、居やすい空間でした。思った通り面白かったし。
森美術館ブログ
会田誠とは何者か?“天才”の正体を探る!
(1)~大宮エリー編~
(2)~辛酸なめ子 編~
(3)~ホンマタカシ 編~
(4)~岩渕貞哉 編~
サーチナの韓国BBSでも取り上げられていましたね、そういえば。
【韓国BBS】日本人作家「犬の首輪全裸少女」の絵、どう思う?
チケットは《滝の絵》でしたね。
これも実物は大きいですよ。しかも、よく見るといろいろ発見があって楽しい。
一部抽出のプリント作品はこちら。
宮崎勤以降の「有害図書規制問題」などには思うところがあります。
あまりに短絡的というか。
その一環(?)で今回の1口支援に至ったかもしれません。
会田誠氏には、これからもがんばってほしい。
メイプルソープ写真展 flowers [展覧会]
セゾンカード会員にチケットを配りまくっているようです。
(昨年は西武渋谷店で開催されていました)
メイプルソープといえば、花の写真とヌード写真。どちらもほとんどモノクロ。
今回は花に特化した写真展ですね。
厳密には花ではないものの写真もありましたが。
チューリップ、百合、カラーリリーの作品が多かった。
すべてがきっちりアレンジされた花なのですよね。
鉢植えの写真は1点のみで、横長のプランターに群生するチューリップ。
花の写真というより、花が存在している空間を切り取ったという感じ。
いや、空間を切り取るのではなく、その空間に花をセットしたという方がしっくりくるかも。もしくは、去勢された花。とにかく徹底的に作り込まれた美しさなのです。
メイプルソープの作品には、人工的な美でも、有無を言わせない空気感のような物があるのですよね。
カラー作品はほんの数点。
静物画のようなカラー写真は不思議な雰囲気がありました。
ずいぶん前になりますが、1996〜97年にかけて今はなき三越美術館・新宿で開催された『ロバート・メイプルソープ展 「ポートレイト・花・セックス」メイプルソープ芸術の全貌』を見に行ったのですよね。
今回とは比べ物にならないくらい規模が大きな写真展でしたが。
そのときの印象は、“ヌードより花の写真の方がエロい”というもの。
花の写真もヌードを含む人物の写真も、生々しくないきれいなエロスなのです。
今回の花の写真を見ながら、また大規模な展覧会を見てみたくなりました。
メイプルソープの作品には、もう一度見たくなる魅力があります。
メトロポリタン美術館展 [展覧会]
メトロポリタン美術館展 大地、海、空 4000年の美への旅
気づいたら今日まででした、メトロポリタン美術館展。
年末年始のこの休み中に行くつもりで、できれば年末に…と思っていたのに、すっかり忘れてしまって。
最終日に東京都美術館に行ってきました。
いつ行っても混んでいたんだろうと思うけど、混んでいました。
入場は10分待ち、中も人ごみ。
『古代メソポタミア文明の工芸品から20世紀の写真作品まで、
4000年にわたる歴史から各時代を代表する珠玉の作品を一堂に集結。』
まさにその通りでした。
第1章 理想化された自然
1-1:アルカディア ー 古典的な風景
1-2:擬人化された自然
第2章 自然のなかの人々
2-1:聖人、英雄、自然のなかの人々
2-2:狩人、農民、羊飼い
第3章 動物たち
3-1:ライオン、馬、その他の動物
3-2:鳥
第4章 草花と庭
第5章 カメラが捉えた自然
第6章 大地と空
6-1:盛りへ
6-2:岩と山
6-3:空
第7章 水の世界
7-1:水の生物
7-2:海と水流
このような分け方で展示されていました。
絵画、織物、刺繍、絵皿、陶器、彫刻、家具、写真・・・とにかくあらゆる種類の作品が並べられています。
今回の美術展で考えたのは、テーマを決めて作品を選んでそれを展示するのは大変そうだなということ。METに限らず大型の美術館・博物館には膨大な作品が収められていますからね。
ポスターやチケットに描かれたゴッホの<糸杉>に一番人が群がっていました。
もうギッシリ。日本初公開だそうです。
確かに印象的な作品だけど、とてもじっくり見られる状況ではなかったです。
私が興味を持ったのは、やっぱり動物たち(笑)
有名な<シロクマ>には触ってみたいと思わせるものがありました。
馬は取っ手のデザインになっていたり小さな像になったりしていましたよ。
あと「水の生物」のカエルの分銅やタコの壷、魚の器なんかも興味深かったです。
日本で人気が高い印象派の絵画も多く展示されていましたが、画家1人につき1枚くらいで、なんとなく通り過ぎてしまうのですよね。遠目に見ても誰の作品かわかるゴーギャンやルノワールなんかは別として。
今回はカタログも買わず、ポストカードにも私の心に残った作品はなかったのでそれも買わず、そのまま美術館をあとにしました。
今時は電子版カタログなども販売しているのですね。時代を感じます。
電子書店で2013年10月5日まで購入可能だそうです。
以前ニューヨークに行ったとき、METにも行きました。
そのときの印象は、“エジプトの美術品がたくさんあるな〜”というものでした。アメリカ人が発掘してエジプト国外に持ち出しちゃったのかなと。最初の方の展示がエジプトなので、そこでじっくり見ちゃうとMET=エジプト展示という印象で終わりそうなくらいの量ですよ。そうそう、2011年にはMETから美術品19点がエジプトに返還されたそうです(参考 → コチラ)。
私が行ったときには日本館が改装中で見られなかったのが残念でした。
1920年のメトロポリタン美術館のエジプト発掘の様子がコチラで見られます。
このチケットは、あの日に当たったギフトカードを使って昨年の9月に購入してありました。まさか最終日に行くことになるとはね。
石川 遼 プロゴルファーへの軌跡展 [展覧会]
セゾンカード会員(池袋に来られる人)には全員招待券をくれたのかしら。
西武池袋本店 イルムス館2階=西武ギャラリーで4月29日(水・祝)~5月6日(水・祝振)ゴールデンウィーク中のみの開催です。
ちょうど池袋経由で出かける用事があったので、帰りに行ってみました。
『17歳現役高校生ゴルファーとしてゴルフ人気の拡大に大きく寄与したプロゴルファー・石川遼選手の本格的展覧会を初開催。初公開写真を含む写真、映像、愛用品や思い出の品などを一堂に展示し、ゴルフファンのみならず、広く一般の方々からも人気を集めている「17歳・石川遼」の魅力に迫ります』
小学生のときの直筆の「ゴルフ日記」がスゴイですよ。
小さいときからトレーニングを重ねて今の石川遼があるんですね。「ゴルフ日記」のうそをついてしまったときの反省文にちょっと感動。
私も小学生のときに反省文を書いた記憶があるけど、大人になるとなかなか反省しなくなってしまうものです(笑)
そして、展示のところどころに挟み込まれる石川遼の言葉。
「練習はうそをつかない」…耳がイタイですが、その通りですね。
私はゴルフはやったことがないし、それほど興味もないのですが、石川遼 個人には興味をおぼえました。10代でゴルフ界の発展や後進の指導について考え、既に実行しています。
ゴルフ界だけでなく日本のスポーツ界にとって今後が楽しみな逸材であることは確かです。
以下、西武池袋本店のHP案内より展示の概要。
ゾーン1 ~アマチュアゴルファー~
ゴルフとともに育った少年 石川 遼
幼少の時からゴルフクラブを手にし、幼稚園、小学生と大人に交じりながらゴルフの練習を続け、アマチュアゴルファーとして成長していく石川 遼選手の姿を紹介します。
はじめてのゴルフ
2歳の時、石川 遼選手が最初に持ったオモチャのクラブの展示を中心に、彼のゴルファーとしてのスタートラインにふれます。
ジュニアゴルファー
ゴルファーとしての才能の萌芽が見え始めた石川 遼選手のゴルフへの取り組みを、父親手作りのクラブや直筆のゴルフ日記などの展示により探ります。
アマチュアゴルファーとしての成長
数々の大会で優勝し、その才能が注目され始めた石川 遼選手の活躍を、アマとして出場し史上最年少優勝を遂げたマンシングウエアオープンKSBカップ優勝トロフィーなどの品々により紹介します。
[主な展示品]
●子供の頃使用したクラブ
●石川 遼選手直筆の「ゴルフ日記」
●マンシングウエアオープンKSB カップ優勝トロフィー など
ゾーン2 ~プロゴルファー~
アスリート石川 遼の挑戦と成長
2008年1月プロゴルファーとして新たなスタートを切った石川 遼選手のプロ1年目の記録を、クラブや写真・映像などにより紹介します。
挑戦の記録
17才現役高校生プロゴルファーとしてツアーに挑んだ石川 遼選手の挑戦の記録を、プロ転向後初優勝となったマイナビABCチャンピオンシップのトロフィーなどで紹介します。
成長のあかし
獲得したトロフィーや数々の受賞記念品の展示により、プロゴルファーとしての成長をみつめます。
ゴルフウエア
石川 遼選手のゴルフウエアに対するこだわりを、各試合で着用したウエアなどの展示により紹介します。
[主な展示品]
●アマチュア卒業証書と日本プロ協会認定書
●マイナビABC など優勝トロフィー など
ゾーン3 ~プライベート~
10代の少年 石川 遼の素顔
石川 遼のゴルファー以外の姿を、子どもの頃に遊んだ玩具や愛読書、小学生の時に書いた絵など、普段は目にすることの出来ない品々や写真などにより紹介します。
[主な展示品]
●子どもの頃遊んだ玩具
●小学生の時にかいた絵 など
ゾーン4 ~未来へ~
石川 遼の「夢」を共有する
子どもの頃から描いていた夢「マスターズ出場」をかなえた石川 遼選手が描く、更なる「夢」を、マスターズ関連展示品や会場限定の映像などにより共有します。
[主な展示品]
●マスターズ招待状(レプリカ)
●未来の夢を語る石川 遼選手 など
映像コーナー
会場限定映像をはじめ、ゴルフへの想いを語るインタビューや試合映像なども上映します。
グッズコーナー
会場限定のグッズを中心に、関連書籍や映像商品など販売します。
夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 II. [展覧会]
恵比寿ガーデンプレイス自体は3月にライブで行ったので、それほど久しぶりじゃなかったけど。
今回の目的は、写真美術館の3階展示室で開催中の「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 II.」です。
II.ってことはI.もあったハズ…。
と思ったら、2007に「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 I. 関東編」が開催されたようです。今回のII.は中部・近畿・中国地方編です。
展示は三部構成になっています。
[1.であい]
日本と写真の“であい”ですね。「ペリー遠征記」なども。
古い写真は1860年のものです。150年近く前です!
[2.まなび]
写真の研究。
日本人初の営業写真師といわれる鵜飼玉川の写真や、鳥羽伏見の戦いのときに撮影された侍の写真などがあります。
[3.ひろがり]
パノラマ写真や名所アルバムなど、社会的な記録としての写真へ。
名所の写真はなかなか興味深かったです。うっすら彩色してあるものも。
日本最古の災害記録写真(濃尾地震?)などの展示もありました。
写真というものの存在価値の変遷も面白いけど、とにかく昔は写真を撮ることもネガを保存することも大変だったんだなぁと実感。
アンブロタイプの撮影方法が再現されたフィルムが上映されていて、ジッと見てしまいました。
日本大学芸術学部所蔵の写真が多いのが意外でしたね。
今回のチケットは、都民芸術フェスティバルのアンケートに答えて(N響を聴いたとき)応募したのが当たったものです。応募してみるものですね。
国宝 薬師寺展 [展覧会]
ランチを食べてから午後に行ったんだけど、なんと入場するのに並んで待ちました。平日の昼間でも混んでいるんですね〜。
日光菩薩さんと月光菩薩さんがわざわざいらっしゃったのがこの展覧会の目玉。
期間中薬師寺に行った人ごめんなさい、という感じです。
聖観音菩薩立像は美しいですね。寺内では厨子内にあるので普段は前面しか見られない聖観音菩薩ですが、この展覧会ではぐるっと周りを見ることができて、さらに横にあるスロープを上ると立像の頭の高さからも見られます。
そのスロープを先に進むと、日光・月光菩薩立像2体と向き合える場所があります。普段この目の高さから見ることはできませんからねぇ。大きさも実感できます。
下におりると、目線的には薬師寺で見るのと同じだけど、周りをぐるっと回れるのです。光背ないので背中が見られるんですよ!
しばらく眺めちゃいますよ。どこから見ても美しいのです。
薬師寺とは違う目線で見ることができるので、また新たな感動です。
混雑していても行く価値のある展覧会でした。
次はまた薬師寺で会いましょう(笑)
舞台芸術の世界 [展覧会]
東京都庭園美術館で開催中の「舞台芸術の世界 ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン」を見に行ってきました。
チケットを持っていたのに行くヒマがなかなかなくて、無理矢理予定をねじ込んでなんとか終了間際に行くことができました。実際、とても見たかったし。
衣装や舞台のデザイン画がほとんどなのですが、実際の衣装やそれをもとに描かれた絵や磁器の作品などもあり、庭園美術館の雰囲気にも合っていてよかったです。棚の中にも展示物があったりして。デザイン画も普通の絵画作品として楽しめます。中でも特にジョルジュ・バルビエの版画集「ワツラフ・ニジンスキー」が気に入りました。ちょっとビアズリー風で、なんともいえないのです。存在するなら購入したいところでしたが、1913年刊行、限定400部だそうで再販はないようです。図録でガマンだけど、小さ過ぎるー。ロバート・モンテネグロの版画集もよいです。
思っていたより展示物が多くて、ちゃんと見ようと思うとかなり時間を使います。そんなにゆっくり見てもいられなかったけど、かけ足にならない程度には見られたかな。
所蔵が “兵庫県立芸術文化センター薄井憲二バレエコレクション” という作品が多くて、実はこれらは日本にあるんだということを知りました。有名な表紙絵のバレエ・リュスのプログラムなどもそうなんですね。常設展として公開されているなら行ってみたいところですが、ポッケという名の小さな展示スペースのあたりに薄井コレクションから数点が常設展示されている、ということだそうなので、普段は数点しか見られないということですね。「薄井憲二バレエコレクション展」というものが開催されたらいいなぁ。
東京バレエ団の『ニジンスキーの伝説』に合わせて開催されているということで、東京国際フォーラムに行けば、ここで見た衣装を実際に着て踊っているのを見ることができて良い連携になっているのではないでしょうか。私は既にキャストAで観ていて、この後キャストBで観ることになっているので、よいタイミングかも。
時間があれば庭園もお散歩したかった。暑かったけど。
森村泰昌「美の教室、清聴せよ」展 [展覧会]
横浜美術館に行ってきました。
森村泰昌「美の教室、清聴せよ」展です。
森村泰昌さんといえば、なりきり写真アートで有名ですが、今回は名画を表現する美術史シリーズにスポットを当てています。名画シリーズはかなり印象的で、特にマネのオランピアはかなり鮮明におぼえていました。でも今回、間近で見て新たな発見も多々あり面白かったです。
今回の美術展は趣向が変わっていて、見に行った人が森村先生の授業を受けるというかたちをとっていました。まずホームルームで説明を聞いたあと、全員がイヤホンガイドを持って、フェルメール、セザンヌ、ゴッホ、ゴヤなどの名画に扮する自分の作品とオリジナルの作品についての森村先生の講義を受けながら展示を見ます。放課後の校庭で三島由紀夫(に扮する森村泰昌)の演説フィルムを見たあとは、卒業試験です。
卒業試験の答案用紙を提出すると、卒業試験の解答&解説と修了証書(バッジ)をもらえます。答案は係の人がその場で採点してくれます。全5問のうち私は問4がわからず間違えてしまいましたが、大体の人は満点だったようです。
そのあと常設展をざっと見ましたが、そちらの展示室にも森村作品が展示されている部屋がありました。女優シリーズの原節子もありましたねぇ。
モナ・リザなりきりコーナーなどもあったので、なってみました(笑)。観光地によくある絵の顔の部分が穴になっているものですが、前に鏡があるので自分でも見ることができます。でも、今回印象的だったのは5時間目のフリーダ・ルームかな。フリーダ・カーロのアクが強い作品の数々…になりきる森村泰昌。
横浜美術館は広くて見やすいし、ミュージアムショップにはいろいろなアートグッズが置いてあって楽しいです。もう少し近かったら、ときどき行きたいところです。