ルグリと輝ける仲間たち Bプロ '07 8/13 [バレエ]
Bプロです。
(Aプロについてはコチラ)
「タランテラ」(メラニー・ユレル/アクセル・イボ)
クラスレッスンのときに袖でユレルがルグリに個人レッスン(?)受けてたのはコレだったんですね。特にこれといって言うことがないというか…。あ、イボのタンバリンはよかったかな。特に足でパシン!といくところが思い切りがよくて気持ちいいかも。
「アベルはかつて…」(グレゴリー・ドミニャック/ステファン・ビュヨン)
ふたりが絡み合ったり離れたり、なかなか緊張感がありました。双子の兄弟カインとアベルのお話からインスピレーションを得て作られた作品だそうです。2人とも今のところ華やかなダンサーではないと思うんだけど(ゴメン)、これは美しくて見応えがありました。
「ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ」(ドロテ・ジルベール/マチュー・ガニオ)
本邦初公開という、ルグリ振り付けの作品ですね。これは相当上手な人しか踊れなそう。ちょいテクニックに走りすぎかもしれないけど、キラキラの衣装に身を包んだまさに若さあふれるキラキラな2人。勢いがあってよかったです。マチュー・ガニオはサポートうまくなったかな?
「オネーギン」(モニク・ルディエール/マニュエル・ルグリ)
これで最後です。目に焼き付けるように観ました。また感動した…いや、もう最初から感動しっぱなし、という方が正しい。でも、今回ルディエールはこれしか踊らないので、他のも観たい〜という欲望も。本当にこれが最後のステージなんですね。とても残念。これだけのダンサーはなかなかいないと思います。今日はしっかりとルグリにも目がいきました。Aプロでは完全にルディエールに入り込んでしまって。素晴らしいステージを2度も見せてくれてありがとうございました。
「ビフォア・ナイトフォール」
(第1パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル/マチアス・エイマン
第2パ・ド・ドゥ:エレオノーラ・アバニャート/ステファン・ビュヨン
第3パ・ド・ドゥ:ドロテ・ジルベール/オドリック・ベザール
3組のカップル:マチルド・フルステー/ローラ・エッケ/シャルリーヌ・ジザンダネ/アクセル・イボ、グレゴリー・ドミニャック、マルク・モロー)
散漫で長く感じてしまいました。Aプロの「白の組曲」とかコレとか、出演者が多い作品をひとつ入れておくという演出なのかな。マルティヌーの曲かぁ。
「牧神の午後」(バンジャマン・ペッシュ)
白いブリーフ1枚のペッシュ。不思議な(というかヘンな)作品ですが、彼には合っていると思います。最後は光るティッシュボックスの中へ…。観ていない人には想像つかないかもしれないですね。その前の作品でちょっと退屈したのを気分転換してもらったみたい。
「ジュエルズ」より“ダイヤモンド”(ローラ・エッケ/オドリック・ベザール)
これはアニエス・ルテステュ&ジョゼ・マルティネスの印象が強すぎて、“まだまだ感” があるこの2人の踊りの印象はどんどん薄れていってしまいます。ルテステュ&マルティネスがあまりにも輝いていたので、よっぽどのものを見せてもらわないと上書きされそうもありません。
「ドリーブ組曲」(ミリアム・ウルド=ブラーム/マチアス・エイマン)
ルテステュ&マルティネスのしか観たことなかったので、なんだか新鮮でした。衣装も微妙に違うみたいだし、印象の違う作品になっていました。これはこれで、かわいらしくてよかったです。マルティネスの作品とルグリの作品の入ったプログラム…。時代は確実に流れて行くんですよね。
「さすらう若者の歌」(ローラン・イレール/マニュエル・ルグリ)
イレールがちゃんと踊れるのかどうか少し心配でしたが、余裕はないながらもキッチリ魅せてくれました。ルグリもイレールも本当にノーブルなダンサーなんだと改めて実感。シリーズ幕切れにふさわしい感動作品でした。2人の息づかいも感じられ、今でもひとつひとつの動きが目に浮かびます。
カーテンコールはなかなか鳴り止みませんでした。感無量。
オペラ座を定年退団したとしても、ルグリにはもっと踊ってほしい。ずいぶん前から後進の指導に力を入れているのはわかりますが。この仲間たちシリーズも、ルグリがエトワールの他に金の卵たちを紹介するという場になっているし。オペラ座の定年は女性40歳、男性45歳。まだまだ踊れる年なんですよね。体力の限界という年齢でもないし、むしろ脂が乗り切ったとでもいいましょうか、表現の幅が広がって味が出てくると思います。
初めてルグリを観たときは、まだスジェだったかな。本当にいいダンサーになりました。すごくいい顔になったし。
もう少し踊っていて下さいね。
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