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ボリショイ・バレエ団「明るい小川」 '08 12/9 [バレエ]

楽しいバレエですね〜「明るい小川」!
今回のボリショイの公演は、最初ザハーロワの白鳥とドンキだけチケットを取っていたのですが、マラーホフの贈り物でアロンソ版カルメンのマリーヤ・アレクサンドロワを観て、襟首つかまれてグイッと引き寄せられた気分になってこちらもあとから取りました(笑)

今回の来日公演の詳細はコチラ

この日は、開演前に芸術監督アレクセイ・ラトマンスキーと日本人ソリスト岩田守弘さんによるトークがあったんですね。18:25からだったそうで、もっと早く行けばよかった…。私が東京文化会館に着いたときには、もう話も終わりの方でした。道化のメイクじゃない素顔の岩田さんはステキな人ですよ。話を聞いていると明日の公演も観たくなります。岩田さんがアコーディオン奏者を演じるんですよね。
アコーディオン奏者の他、初老の別荘住人とその若作りの妻も見所だそうです!

さらにトークの他、今回の公演がロシア文化フェスティバルの一環になっているということで、おエライさんの挨拶があり、こちらは開演時間から挨拶が始まったので最初から押し気味に始まりました。

ジーナ(ピョートルの妻):エカテリーナ・クリサノワ
ピョートル(農業技師):アンドレイ・メルクーリエフ
バレリーナ :マリーヤ・アレクサンドロワ
バレエ・ダンサー(バレリーナのパートナー):セルゲイ・フィーリン
アコーディオン奏者 :デニス・サーヴィン
初老の別荘住人:アレクセイ・ロパレーヴィチ
その若作りの妻:アナスタシア・ヴィノクール
ガヴリールィチ(品質検査官):アレクサンドル・ペトゥホーフ
ガーリャ(女学生):アナスタシア・スタシケーヴィチ
搾乳婦 :アンナ・アントロポーワ
トラクター運転手 :イワン・プラーズニコフ
高地の住人:アントン・サーヴィチェフ
クバンの作業員:バトゥール・アナドゥルジエフ

ショスタコーヴィチ作曲のバレエ音楽というのも珍しいです。
バレエ音楽は3作品あるそうですが、意外なことにバレエが好きだったようです。

先日、パンフレットを見て「フィーリンがゲスト・プリンシパルになってる」「ほんとだ」という会話をしたのですが、フィーリンはロシア国立スタニスラフスキー・ネミロヴィッチ=ダンチェンコ記念モスクワ音楽劇場の新芸術監督に就任し、今年の秋にはボリショイ劇場を離れていました。情報に疎かったのですが、フィーリンは正式にボリショイ・バレエ団を退団していたのです。
でも、今回ゲストで来てくれてよかったです。本当に。

そういや、メルクーリエフって一昨年の世界バレエフェスティバルのときに怪我で来日できなくなったウヴァーロフの代わりに出演した人だね。なかなか良いダンサーですね。
クリサノワもかわいい!

ジーナとピョートル、バレリーナとバレエ・ダンサーの2組が中心だけど、登場人物全員が重要な役のようで群像劇風です。みんなよく踊ります。コミカルな動きや演技で笑わせてくれるし、とにかく楽しいバレエです。ソビエト時代には実質的に上演禁止だったようですが、この作品を復活させたのもラトマンスキーなんですね。

けっこうしっかりとストーリーがあるのですが、お国事情や時代背景などをわかっていないとなかなかわからない部分はあると思います。でも、何も知らなくても純粋に楽しめる作品でもあるんですよね。

とにかくアレクサンドロワとフィーリンが素晴らしかったです。
ピョートルと初老の別荘住人とその若作りの妻たちの浮気心を懲らしめようと若者たちが一計を案ずるのですが、そこでバレリーナとバレエ・ダンサーが衣装を交換するのですね。男装のアレクサンドロワとチュチュを着たシルフィード姿のフィーリンが絶品(?)!!

男装のバレリーナは、1幕でバレエ・ダンサーが踊るバリエーションを全く同じように踊るのです。アレクサンドロワは男性に全く引けを取らないパフォーマンスを見せてくれます!
最初は白鳥の湖のような音楽に乗ってステージを横切るバレリーナ姿のバレエ・ダンサー(フィーリンですね)は、シルフィードやジゼルのパロディのような動きも見せつつ絶妙に笑いを誘います。

面白かったです。用事がなければ明日も観たかった。
ボリショイのダンサーの技術の高さを見せつけられました。
ありがとう、ラトマンスキー。

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