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NHK音楽祭 パリ管弦楽団&ダン・タイ・ソン '11 11/19 [クラシック音楽]

あいにくの雨降りですが、今年のNHK音楽祭もいよいよ最後です。
ということで、NHKホールのロビーの写真を撮ってみました。
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最後はパーヴォ・ヤルヴィ指揮、パリ管弦楽団。
ピアノはダン・タイ・ソンです。
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この日は土曜日なので余裕を持って渋谷に行き、アプレミディに寄って食事してから、NHKホールにも少し早めに着いて、プレトーク(解説)も聴けました。
NHK音楽祭は毎公演、開演30分前から15分間、音楽評論家の奥田佳道氏が公演の聴きどころを紹介するプレトークがあるのですが、初めて聴きました。
なかなか興味深かったですよ。

メシアン:忘れられたささげもの

この曲を聴くのは初めてだったかも。メシアンでも聴きやすい曲です。
フランスのオケで聴くフランスもの。静かな印象でしたが、副題が「管弦楽のための交響的瞑想」ですから、それでよいのかもしれないですね。個人的には、メシアンというと「トゥランガリラ交響曲」などよりもどうしても「黒つぐみ(クロウタドリ)」を思い出してしまうのです。

シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

私は、今回のNHK音楽祭に出演するピアニストの中ではダン・タイ・ソンだけが初めて聴くピアニストでした。アジア人として初めてショパンコンクールに優勝したピアニストなのですよね(1980年に)。そんな彼は今年53歳。カツァリスよりは若いのです。
カツァリス、キーシンは次元が違うピアノを弾くうえに個性も強いのですが、ダン・タイ・ソンは非常に高いレベルでありながら個性が際立ちすぎないというか、聴きやすいです。もちろん、曲にもよるんだろうけど。でも、パリ管に全く負けない力強さもあります。とにかく音がきれいなんだけど、それだけではないしっかりとした印象を残してくれました。

<ピアノ アンコール>
ショパン:マズルカ 作品17-4

アンコールはショパンでした。
マズルカのあのリズムが楽しい気分にしてくれます。短調の曲だけど、途中が長調になるのですよね。ソロを聴くとまた違った味わい。リサイタルに行ってみたくなりました。もっとソロが聴きたい。

ストラヴィンスキー:バレエ音楽 「ペトルーシカ」(1974年版)

この曲についての奥田氏の解説は、ミハイル・フォーキン版のバレエに沿ってなされていましたね。それを考えてバレエ・リュスに思いを馳せながら聴くと、ベジャールの振り付けがそれほど頭に浮かばずに済みました。とにかくベジャールの振り付けの印象が強烈なので、ストラヴィンスキーの3曲はそれを全く思い出さずに聴くのは至難の業なのです。どれも演奏会で聴く作品としてもいい曲なんですけど。こういうオーケストレーションは、パリ管で聴くのが楽しいですよね。特に金管が聴かせてくれます。
ちなみに、今回の音楽祭ではペトルーシュカではなくペトルーシカです。

<アンコール>
ビゼー:小組曲「こどもの遊び」から「舞踏会」

アンコールもフランスものでした。
今回は、ヤルヴィがパリ管の音楽監督に就任してから初の来日公演でした。パリ管の演奏を聴くのは何年ぶりかわからないけど、いつ聴いてもキラキラした音色なのですよね。ヤルヴィとパリ管について私がこれまでに感じたイメージはけっこう違っています。これからヤルヴィとパリ管という2つが融合していって、さらにいい演奏が生まれるのでしょうね。

NHK音楽祭は楽しゅうございました。
どのピアニストも素晴らしかったし。
でも、最後に言いたい。「できればサントリーホールで聴きたかった!」と。

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