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東京バレエ団「ジゼル」 '07 9/7 [バレエ]

先日発表されたとおり、膝の手術のため出られなくなったマラーホフの代わりにフリーデマン・フォーゲルがアルブレヒトでした。ジゼルは斎藤友佳理さん。
今日が一連のマラーホフ公演の初日ですね。会場はゆうぽうとホールです。

東京バレエ団の「ジゼル」は何度も観ているはずなのに、今日は何かちょっと違う感じがしました。基本的な演出は変わっていないはずなんだけど…。全体的にはマイムと演技がオーバー気味で、もともとドラマティックなバレエがよりドラマな感じになってました。

斎藤友佳理さんのジゼルは十八番だしいつも素晴らしいけど、やはり今日はちょっとオーバーだったかな。1幕の終わりでも、激しく狂って派手に死んでましたね。そんな中で木村和夫さんのヒラリオンはとても良かったです。彼のヒラリオンも何度も観ていますが、だんだん板についてきたような気がします。井脇幸江さんのミルタはいつでも楽しみです。凛としていて、このミルタについて行けばウィリたちも安泰(?)。このドラマティック・ジゼルにあっては、浜野香織さんのバチルド姫はピッタリでしたねー、少女マンガの敵役みたいで。そして、フォーゲルのアルブレヒトは影が薄かった。

前にマラーホフ降板の記事で “フォーゲルのアルブレヒトが微妙” と書いたのは、2003年の世界バレエフェスティバルのAプロで観たジゼルのパ・ド・ドゥ(with アリシア・アマトリアン)が「え?」と思うほど冴えなかったから。あのイベントは他のメンバーがすごすぎるというのはあるけど。Bプロの「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」は良かったので、コンテンポラリーはいいけどクラシックはイマイチなのかと思って、ガラは「白鳥の湖」だから全く期待していませんでした。それが「太陽に降り注ぐ雪のように」に演目変更、あの大成功となったわけです。2006年のフェスではポリーナ・セミオノワをパートナーに参加し、大人になったところを見せてくれました。

マラーホフの代役ではなく、斎藤友佳理&フリーデマン・フォーゲルのジゼルとして観たつもりだけど、フォーゲルのアルブレヒトは単にジゼルをもてあそんじゃった若者とでもいいましょうか。深みが足りない感じですか。
なんだかフォーゲルのことをボロクソに書いたようにも読めるかも。でも、フォーゲルは好きです。すごくいいダンサーだと思います。ちょっと顔が大きいけど。そのうちにクラシックでも素晴らしいステージを見せてほしいです。4月ににポリーナちゃんと出演した東京バレエ団の「白鳥の湖」は悪くなかったと思います。


ウラジーミル・マラーホフのアルブレヒトは特別なんですよね。最初からジゼルを本気で愛しているし、家同士で決められた婚約者よりは爵位を捨ててでもジゼルと一緒になりたいくらいの気持ちが感じられます(実際にできるかどうかは別として)。それまでよく観ていたアルブレヒトとマラーホフが考えるアルブレヒト像のどちらが好みなのかは人によって違うと思いますが、私はどちらも好きです。パトリック・デュポンマニュエル・ルグリのプレイボーイタイプのアルブレヒトも捨てがたいものがあります。

明日の「マラーホフの贈り物」ハイライトシーン上映会には行かないことにしました。始まる時間が割と早いからどうしようかと思っていたけど、やはり1時間の映像を見るためだけにゆうぽうとまでは行けないかな。
ところで、友達のところにはプレミアムレッスン延期&代わりの上映会のお知らせハガキが届いていなかったそうです。レッスンが延期になったことは知っていたけど、上映会は初耳だったそうで。NBSってけっこういいかげんですよね。その前の英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の公演についての希望日集中のハガキは友達の所には来たけど私の家には来なかったし。電話の応対もよくない人がいて、かなりお役所的です。そして、間違えが多い。

ジゼルの話だったのに、なんだか長くなってしまいました。

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