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Symphonica Toscanini [クラシック音楽]

ロリン・マゼール指揮、トスカニーニ交響楽団日本公演
今日のサントリーホールが最終日です。ヴァイオリンは五嶋龍です! 今回は曲目もさることながら、彼のヴァイオリンを生で聴いてみたいということもあってチケットを取りました。すぐにSOLD OUTだったらしいです。


ロッシーニ:歌劇「絹のはしご」序曲
ロッシーニ初期の作品ですが、全曲演奏される機会は少ないようです。序曲は有名というこで、序曲だけの演奏機会は多いのでしょうか。ロッシーニらしい軽快さといいましょうか、後の「セビリアの理髪師」を彷彿とさせるメロディーなんかもありました。

パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調
お姉さんの五嶋みどりの演奏も生で聴いたことがないけど、一足先に弟くんです。彼にとってヴァイオリンを弾くことは自然で日常的なことなんだろうと思います。しかも楽しそう。この日はP席だったので、後ろ姿とたまに横顔くらいしか見えなかったけど、背中から感じられました。あれだけ自由に鳴らしてもらえれば、楽器も作った人(ストラディバリ)も本望だと思いますよ。しかも、まだまだこれからさらに鳴らしてくれそうです。楽器をおろすとイキナリ子供っぽくなるんですね。それにしても長いカデンツァです。
<ヴァイオリン アンコール>
ゴッド・セイブ・ザ・クイーン(パガニーニ編)
いやぁ、初めて聴いたけどトンデモナイ曲ですね。パガニーニだよね、やっぱりと思いましたが。弦を押さえている左手でピチカートで伴奏しながら弓でメロディーを弾いたりとか。これも、相当楽しそうでした。終わった瞬間コンマスと顔見合わせて笑ってました。最後は弦が切れちゃったんですよね? そんな音がしたけど、よく見えなかったから。

レスピーギ:交響詩「ローマの噴水
ローマ3部作の1曲目です。夜明けのジュリアの谷の噴水-朝のトリトーネの噴水-昼のトレヴィの噴水-黄昏のメディチ家の噴水…と4部が続けて演奏されますが、場所の描写だけでなく時間の経過も描かれているところが印象的ですね。

レスピーギ:交響詩「ローマの松
ローマ3部作の2曲目ですが、3部作中で最も演奏機会が多い曲です。ボルゲーゼ荘の松-カタコンブ付近の松-ジャニコロの松-アッピア街道の松…と、こちらも続けて演奏されます。楽しく始まって壮大に終わるのですが、この曲が一番部分ごとの差がハッキリしている気がします。P席の一番前だったので、アッピア街道の金管&パーカッションの盛り上がりは相当ダイレクトに感じられました。バランスは悪いけど、臨場感があってよかったです。

<アンコール>
ヴェルディ:「運命の力(La Forza del Destino)」序曲
アンコールが始まって、“「シチリア島の夕べの祈り(I Vespri Siciliani)」序曲だ” と思ったけど、「運命の力」ですよね。超有名なメロディーなのに…。パーカッションの人の譜面台に I Vespri Siciliani の楽譜が置いてあったから先入観かな。今回の来日ではどちらも演奏してるんですね。
序曲はOvertureだけど、ヴェルディはこの序曲をSinfoniaとしたそうです。シチリア島の楽譜にもSinfoniaって書いてありました。単なる歌劇の序曲というより独立した1曲の管弦楽曲として見てほしいっていうことなのでしょうね。

今日はアンコールも含めてすべてイタリア人作曲家の作品でまとめてきましたね。自国の作曲家の作品だけという演奏会、日本のオケは外国でやることはあるのでしょうか。国内でやってもあまりお客さんが入らないのかも。
マゼール&トスカニーニ響は前回も聴いているけど、なんとなく印象が違うんですよね。友達は変わらないと言ってましたが、私は前回の方がクールな演奏だった気がします。単に席が近いせいなのかな? オケのメンバーはステージ上でもよくおしゃべりしてました。さすがイタリア人。終わったあとは隣の人とハグ&キス。客席にも笑顔を向けてました。楽しそうでいいですね。

マゼール指揮、フェニーチェ歌劇場ニューイヤーコンサート

五嶋龍ライブCD

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