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シルヴィ・ギエム 進化する伝説 <プログラムA> '07 12/8 [バレエ]

午前中は美容院に行って、東京文化会館に直行!
入り口には大入の文字。やっぱりね〜。土日のギエムはね。その土日のギエムのせいか、会員席なのに大分後ろでした。真ん中の通路よりも後ろ。

白鳥の湖 第2幕より
オデット:シルヴィ・ギエム
ジークフリート王子:ニコラ・ル・リッシュ
白鳥たち:東京バレエ団のみなさん

一番最近観た白鳥は夏のジルベールルグリだったので(その記事)、ギエムのオデットがいつもより素晴らしく見えてしまいました。クラシックの基本を見せつけられた感じでしょうか。最初にコレを持ってきたか〜と。頼もしいオデットです。
これは以前、バレエフェスで観たことがありますが、とっても物足りない演目なんです。アダージオと最後のパ・ド・ドゥだけでオデットのソロもなく、なんだかあっという間に終わってしまいます。そして「あぁ、全幕観たい!」となるわけです(笑)
〔余談ですが、ドロテ・ジルベールはエトワールに昇格したようです、パリ・オペラ座のニュース(仏語)〕

ステッピング・スト−ンズ
井脇幸江-小出領子-長谷川智佳子-奈良春夏
木村和夫-後藤晴雄-中島周-平野玲

イリ・キリアンの作品ですね。これは何度か観ていますが “こんなに長かったっけ?” と思ってしまいました。ちょっと眠くなりましたが、いいメンバーなんですよね。井脇幸江さんはいつも観たいと思うダンサーです。動きが美しいうえに容姿も美しいんですよね。次の日はキャストが総入れ替えです。雰囲気が変わるのでしょうか。
そうそう、最後には丸い穴の空いた大きな三角が天井から降りてくるんだった、思い出した。

優しい嘘
シルヴィ・ギエムニコラ・ル・リッシュ

キリアン2連ちゃん。これも前に同じ組み合わせで見ましたが、こちらは “こんなに短かったっけ?” と思いました。グレゴリオ聖歌が響くなか、暗めのステージに黒い衣装の2人・・・ですが、ギエムの方は上が紫色で、それが目を引きます。どうしてもギエムだけを目で追って終わってしまうんですよね。でも、一瞬たりとも目を離せない、とても凝縮された5分弱です。

Push
シルヴィ・ギエムラッセル・マリファント

マリファント振付の作品ですが、前回の公演の相手はマッシモ・ムッルだったようです。でも、なんだか見覚えがないかも。マリファントとのステージは日本では初めてです。振付に専念したいというマリファントと一緒に踊るために、ギエムはかなり粘り強く説得したようですよ。
これは照明も出演者の1人といえるくらい大事な役割を担っています。暗い中、2人がまさに浮かび上がり消える。そして、また浮かび上がる・・・。密着、すれ違い、着かず離れず(というよりは着いたり離れたり)、一瞬1人きり、そしてまた2人。全体的にメリハリはないけど、30分間緊張が続きます。踊る方は大変ですよね。

シルヴィ・ギエム 進化する伝説

パンフレットのインタビューで、ギエムが「クラシック・バレエ界は “伝統” のために “不動” な姿勢を好む。頑固な “守護者” たちがクラシック・バレエが先に進まないようにがんばっている。それがクラシック・バレエをゆっくりと、しかし確実に “殺して” いる」と言っています。
殺している・・・かぁ。ギエムだからこそ言えるのかもしれません。どこの世界でも、水が淀まないように伝統を守るのは難しいと思います。


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いー

バレエかぁ~σ(o^_^o)はいつか歌舞伎や能を見に行きたいと思ってますがなかなかいけずじまいです。
by いー (2007-12-09 03:13) 

はーく

>いーさん
私はバレエはかなり昔から観ていて、能も割と昔に観ているのですが、歌舞伎デビューは一昨年でした。歌舞伎もやっぱり全幕で観たいなと思います。
いーさんも、ぜひデビューを!(笑)
by はーく (2007-12-09 03:39) 

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