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東京バレエ団「ジゼル」(7)'08 9/16 [バレエ]

さすがにここまで来ると、仕事中も頭の中でジゼルの音楽が鳴っています(笑)
連日の五反田通いも今日で終わりです。
もう一度彼女のジゼルが観られるということで、楽しみにしてきました!

ジゼル: 小出領子
アルブレヒト: マニュエル・ルグリ
ヒラリオン: 木村和夫
バチルド姫: 井脇幸江
公爵: 後藤晴雄
ウィルフリード: 野辺誠治
ジゼルの母: 橘静子
ペザントの踊り(パ・ド・ユイット): 西村真由美 - 横内国弘、乾友子 - 宮本祐宜、阪井麻美 - 梅澤紘貴、河合眞里 - 小笠原亮
ジゼルの友人(パ・ド・シス): 高木綾、奈良春夏、田中結子、吉川留衣、矢島まい、渡辺理恵
ミルタ: 高木綾
ドゥ・ウィリ: 奈良春夏、田中結子
東京バレエ団

なんと今日は1列目。
コール・ド・バレエには適さないけど、表情ばかりか汗まで見える。とは言っても、オケピがあるので本当に目の前というわけではありませんが。

1列目になって初めて知ったことがあります。オケピと客席を分けているのは壁ではないこと。ちゃんと隙間が空いていて音が聴こえるようになっているんですよね。なるほど〜。でも、1列目は音のバランスがめちゃくちゃ悪いです。サントリーホールのP席よりずっと。上手側だったので、管打の音ばかり聴こえてきました。これまた上手ければいいんでしょうが…。

貴族たちが来るときに隠れたアルブレヒトが、村人たちとジゼルが踊るときに戻ってきますよね。そのときにルグリのお尻がちょっと白くなってました。白いところに腰掛けたか白い壁をすったか・・・。どうでもいいんですが、1列目は何でも見え過ぎですね(笑)

小出ジゼルは1列目でも素晴らしい。
この人のジゼルにはなんだか共感できるんです。
村で一番かわいくて踊りが上手で心臓が弱い女の子が身分を隠した貴族と恋に落ち、裏切りを知ってショックで狂って死んでしまうという現実離れしたお話なのに、すごくリアルに感じます。そして、現代劇を観ているかのように自然に感情移入できるんですよね。
アルブレヒトがヒラリオンに向かって“お前のせいだ”と言うと、ヒラリオンは“オレか?いや、お前のせいだ”となりますが、“本当に、お前のせいだ!”とアルブレヒトに言ってやりたくなってしまいました。

それぞれのアルブレヒトの違いばかりを述べてきたような気もしますが、もちろんジゼルだって4人全く違います。しかも、衣装も違うんですよね。特にスカートが。斎藤友佳理さんは濃いめの青からグラデーションで白に。小出領子さんは薄い青からグラデーションですぐ白。かなり白いという印象です。吉岡美佳さんはグラデーションなしの薄い紫で、上野水香さんはやはりグラデーションなしの水色。ちゃんとそれぞれのジゼルの雰囲気に合っています。

castphoto05.jpg


今日は2幕は初日よりよかったですよ。明らかに人間ではあったけど、でもよかった。慈悲深い表情も、朝を告げる鐘が聴こえたときには「本当にこの人が助かって良かった」といううれしそうな表情も。やるたびに良くなっていくんでしょうね。

ルグリは脚が痛かったのかな。2幕の後半の方はおかしかったですよ。ステップのところを歩いたりもしていました。友達は“年だから3回連続公演がこたえてるんじゃない?”とか言うけど…。
故障という感じではなかったけど心配です。無理しないで長く踊り続けてほしいです。

この日のジゼルは、完全に“ルグリの「ジゼル」”じゃなくて“小出領子の「ジゼル」”でした。
最後は純粋に舞台に感動したのと、小出領子さんの上達に感動したのと、ルグリが心配なのと、これで最後なんだという寂しさで、またまた涙が出てしまいました。
夢のような6日間が終わりました。ありがとう。
明日からまたがんばろう。

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