SSブログ

モンテカルロ・バレエ団 <Bプロ>「シンデレラ」 '11 3/11 [バレエ]

モンテカルロ・バレエ団 の公演。今度は「シンデレラ」です。

モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団 2012年公演

予定通り、まずは東日本大震災の追悼のために小池ミモザ(モンテカルロ・バレエ団プリンシパル)が振り付けた「ラ・ヴィー」。ガエタン・モルロッティと一緒に。モルロッティはチベットの楽器シンギングボールも演奏。
小池ミモザさんは白いシャツ1枚の衣装で熱演。
振り付けにはマイヨーの影響が大きく感じられました。

それから、芸術監督のジャン=クリストフ・マイヨー氏によるスピーチ。「この特別な日に、深い敬意と愛を込めて日本の皆さまのために踊ります」と言っていました。
続いて、モナコ大公アルベール二世殿下のメッセージを在東京モナコ公国名誉総領事の人が日本語に訳したうえで代読。
観客も全員起立し、地震発生時刻の14時46分に合わせて1分間の黙祷が捧げられ、追悼セレモニーは終了しました。
(<追記>追悼セレモニーの様子とスピーチの内容などは コチラ

セレモニーの後は「シンデレラ」の上演。
マイヨー版の「シンデレラ」の主役は、魔法使いならぬ仙女でした。

さすがにストーリーがしっかりしている作品は、飽きずに観ることができました。
一応、コミカルな演出もあるし。
振り付けも舞台装置も他の作品と同じ一本調子ではありますが。

ここではシンデレラの父親の役割が大きいのですね。
継母や義理の姉たちにいじめられても、父親がフォローしてくれています。

仙女は全身金粉、じゃなくてスパンコールをまとっています。
そして、ガラスの靴もスパンコール。
一緒に踊った人たちにもどんどん付いていきますよ、スパンコールが。

シンデレラと王子が出会って恋に落ちてパ・ド・ドゥを踊る場面。
ここはロミオとジュリエットのようなのですよね。
突然周りは関係なくなり、2人だけにスポットライトが当たっている感じ。

最終的には、シンデレラと王子のカップルが誕生し、2人で幸せそうに踊っていますが、なぜか父親と仙女も一緒に踊っています。
そして、えらそうだった継母は邪険に扱われ・・・。
この最後の部分は、プログラムを見ると「父は、妻が息絶えるまで、死が後悔をぬぐい去るまで、彼女と寄り添う」となっています。うーむ。

不思議な作品でしたが、Aプロよりはマシ。
友達は「私はとことんマイヨーとは合わないみたい」と言っていました。
この日はコピエテルスも見られないしね。

AプロもBプロも、もう一度観たいものでなかったことは確かです。
総合芸術としての舞台。おそらくマイヨーと趣味が合わないのですね。


-------------------------
「シンデレラ」プロローグ付き全3幕

振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
装置:エルネスト・ピニョン=エルネスト
衣裳:ジェローム・カプラン
照明:ドミニク・ドゥリヨ

仙女:小池ミモザ
父:クリス・ローラント
シンデレラ:ノエラニ・パンタスティコ
王子:アシエ・ウリアゼレカ
継母:カロリン・ローズ
義理の姉たち:モード・サボラン、アンヌ=ラウラ・セイラン
儀典長たち:アシエ・エデソ、ラファエル・ボシャール
4人の友だち:ピョートル・ツォボヴィッチ、ブルーノ・ロケ、ラモン・ゴメス・レイス、エディス・アルゴチ
4人のマネキン:ジョヴァンニ・モンジェリ、ジェローン・ヴェルブルジャン、ダニエレ・デルヴェッキオ、サブリ・ガレム=シェリフ
異国の人たち:カタジェナ・クチャルスカ、カルメン・アンドレス、シモーヌ・ウェブスター、レネケ・ヴォス
舞踏会:モンテカルロ・バレエ団

ブログランキング・にほんブログ村へ 
バレエ ブログランキングへ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0